全国高等専修学校協会（柏木照明会長＝大和商業高等専修学校理事長）は六月十七日、東京・平河町のルポール麹町（麹町会館）で定例総会を開き、平成十三年度事業・決算報告を承認し、一条校との格差を是正して経常費助成への国庫補助が実現するよう要望することを柱とする十四年度事業計画・予算を決めた。
　役員改選では柏木会長と副会長四氏を再選。規約を改正し総務・研修・体育振興・制度改善研究の各常置委員会を組織上に明確に位置付けたほか、今年度から新たに正副会長・委員長会議を開くなど、委員会活動重視の事業方針を打ち出している。
　総会ではこのほか、一月二十一日に発足した特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）高等専修教育支援協会（柏木照明理事長）への加入が呼び掛けられた。支援協会は「創業セミナー」「ものづくり教室」などの開催や教育・進路相談、研究・研修事業を行い、高等専修学校振興に関する助成金の受け皿の役割も果たす。
　全私学新聞等が後援する全国高等専修学校体育大会も、今年から支援協会との共催となった。夏季大会は七月三十日から三日間、東京都武蔵野市で球技および陸上、冬季大会は十二月一日に埼玉県滑川町の武蔵丘陵森林公園で駅伝競走を行う。
　柏木会長は「前身の大学入学資格指定校協議会の時代も合わせて二十三回目の総会を迎えた。高等専修学校の環境は言い表す言葉がないほど厳しいが、委員会活動を活発化させて振興策を考え、一条校との格差是正を図ろう」とあいさつした。
　二年間の任期満了に伴う役員改選で再選された副会長は大竹通夫・大竹高等家政学校長、清水信一・武蔵野東技能高等専修学校長、遠藤あき・彰華学園総合専門学校長、早原瑛・関西外語専門学校長の四氏。