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記事2002年6月3日 号 (3面) 
私立高校生約114万人
前年度比で3万9千人減
中高連、14年度中高生徒調べ
 日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)は、五月二十一日、平成十四年度の私立中学・高校生徒数はそれぞれ約百十四万人、約二十三万人で、前年度に比べ約三万九千二百人、約千六百人減少していることを明らかにした。生徒数は、同連合会が毎年、来年度政府予算要望策定の基礎資料とするため、四月十日現在で実施している調査で明らかになったもの。一部に推計値等が含まれているため、今後、数値がわずかに変動する可能性もある。生徒数は通信制を除く。専攻科・別科、中等教育学校は別途集計。
 調査結果によると、私立高校における十四年度の入学生(第一学年)は、約三十八万七千人で、前年度に比べ約一万二千人減少していた。
 前年度に比べての入学者数の落ち込みは、昨年時の約一万八千人より五千人改善されたが、厳しい減少に変わりはない。
 私立高校の十四年度入学生を都道府県別にみると、四十都道府県で前年度に比べ減少していた。しかし山形、富山、奈良、和歌山、高知、宮崎の六県では五人から百五十九人の幅で増加が見られた。石川県は変化なし。高校の専攻科の生徒数は四千七百八十人、別科は二十六人。中等教育課程の後期課程の生徒数は二百六十九人だった。
 一方、私立中学校の入学者(一年生)の生徒数は、約七万七千人で前年度と比べて約千四百人の減少。前年度と比べて増加したのが十六道県、減少したのが三十都府県(私立中学校の未設置県が一県)。また総生徒数では、前年度と比べて増えたのが十二道県、減少したのが三十四都府県。中等教育学校の前期課程の生徒数は九百九十九人。
 中学、高校の就学人口は、現在、出生率の低下から先の見えない減少期を迎えており、長引く経済不況が私立学校の生徒減少に拍車をかけている。
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