東京私立初等学校協会（長谷川良昭会長＝大乗淑徳学園理事長）は五月十三日、東京・市ヶ谷の私学会館で総会・理事会を開き、平成十三年度事業報告を承認し、十四年度事業計画を決めた。二年間の任期満了に伴う役員改選では長谷川会長が退任し、新会長に平野吉三・啓明学園理事長を選任。二人体制だった副会長は三人に増やし、執行体制の充実を図った。
　報告事項では、新たに早稲田大学系属早稲田実業学校初等部（依田好照部長、国分寺市）が加盟し傘下五十二校となり、三月に河井和雄事務局長が退任し、後任に四月に上島武・元財団法人私学研修福祉会専務理事・事務局長が就任したことなどが伝えられた。
　十四年度は都の私学振興予算拡充対策、研修事業の充実を図る。東京地区教員研修会は目黒区のトキワ松学園小学校と目黒星美学園小学校の両校を会場とする初の合同開催の形で実施する。また、今年度も私立学校展や東京私学祭に参画していく。
　総会では武田副会長が「公立小学校も特色を出して“私学化”しているが、これは私学の先輩方の実践が高く評価されたためだ。建学の精神を大いに発揮して、義務教育のリーダーとして頑張ろう」とあいさつした。
　役員改選では、大森隆實・目黒星美学園小学校長を副会長に再選、新副会長に園田達彦・聖徳学園小学校長、矢野淑郎・文教大学付属小学校長を選任した。