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記事2002年6月23日 号 (2面) 
大学92・1、短大90・2%
短大卒就職率前年同期比3・4ポイント増
文科・厚労省調べ
 文部科学省・厚生労働省は五月十日、平成十三年度大学等卒業者の就職状況調査(四月一日現在)の結果を発表した。就職希望者に対する就職者の割合を示す就職率は、大学は前年周期と比べて〇・二ポイント増の九二・一%、短大は三・四ポイント増の九〇・二%。大学・短大・高専全体では〇・五ポイント増の九二・〇%という結果だった。調査は両省が大学六十二校、短大二十校、高等専門学校六校、専修学校二十校の計百八校を抽出、五千八百六十人を対象に調査した。男女別の就職率は前年同期比で、大学男子は〇・二ポイント増の九二・五%、大学女子は〇・三ポイント増の九一・五%、短大(女子)は三・四ポイント増の九〇・二%。前年同期比で短大(女子)の就職率が最も大きなポイント増加を示している点について文科省では「教養系の短大が四年制大学に改組転換し、保育、栄養など資格取得系の短大が占める割合が高まったため」だとみており、「以前からこうした学科を持つ短大の就職率は良好で、好調さを維持した」ことが原因だと説明している。
 この調査は年四回実施されているが、短大(女子)の就職率は前回調査(二月一日)と比べても二〇・八ポイント増の大きな伸びを示している。これは短大生が就職活動を開始する時期が四年制大学の学生に比べて遅く、企業などからの内定が出る時期も遅いことによる。特に短大生の就職先としてウエートの高い幼稚園教諭や保育士、栄養士など専門職分野の採用は年度末にならないと決定しないことが少なくない。
 今回の結果から四月一日現在で就職していない学生数は大学で約二万八千人、短大で約九千人。全体では前年同期と比べ六千人減の約三万七千人(前年同期四万三千人)と見込んでいる。
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