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記事2002年6月23日 号 (3面) 
西日本地区教員研修会に800人参加 日私小連
私学教育の実践テーマに
 日本私立小学校連合会(平野吉三会長=啓明学園理事長)は五月二十四日、大阪市住吉区の帝塚山学院小学校で第四十四回西日本地区教員研修会を開き、教職員約八百人が参加して「21世紀における私学教育の実践」をテーマに公開授業や分科会研修を行った。
 全体会では坂上敏子・西日本私立小学校連合会長(城南短大附属小学校長)が「素晴らしい校舎で研修会ができ、うれしく思う。研さんに励み、多くの子が私学に学ぶことを誇りとしよう」とあいさつ。山本卓・帝塚山学院小学校長は「本校では(従来の)教育課程を削らず、私たちの課程をつくり上げることができた。ご意見をいただきたい」と歓迎の言葉を述べた。永年勤続表彰では、表彰された十人を代表して福山和明・近畿大学附属小学校長が「“教育は私学から”を合言葉に、まさしく私学が真価を発揮する時だ。“私学は一つ”という通り、研修に励み共存共栄を図ろう」と謝辞を述べた。
 講演では、茶道の千宗守・武者小路千家家元が「茶の湯が伝えるもの」と題し、禅宗とともに広まった茶の湯の歴史をひもとき、「権力者が家来の教養教育に利用し、茶室は現代のゴルフ場や料亭のように社交・密談の場にもなった」と解説した。続いて帝塚山学院小学校の児童が、同校の近くを走る阪堺電気軌道・上町線の“ちんちん電車”を、合唱でコミカルに紹介した。
 公開授業では噴水に放したザリガニを釣り上げて描く(二年・図工)、パソコンのプレゼンテーションを学ぶ(六年・PC)、電車に乗った時のマナーを考える(二年・生活)など、特色ある授業が行われた。
 分科会研修では、昨年の準備部会を経て正式に発足した「総合的な学習部会」の分科会も設けられ、部会ごとに熱心な研究討議が展開された。
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