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記事2002年5月3日 号 (3面)
新校長インタビュー (54) ―― 日本大学第三高等学校
校長 駒井 壽明氏
駒井壽明校長 | 日本大学第三高等学校(駒井壽明校長、東京都町田市)は十五万平方メートルの広大な丘の上にキャンパスを有し、恵まれた教育環境にある。同校は新年度からバージョンアップ三か年作戦に取り組んでいる。「品格と活力があり、生徒が誇りを持って生き生きと学習活動はじめ行事・部活動等に取り組み、進路目標の達成に信頼性が高い付属校」を目指す。 駒井校長は、育てたい生徒の理想像として次の三つを挙げた。(1)礼儀とマナーを身につけ、気品と豊かな人間性を持った生徒(2)知への高い興味を持ち、学びへの姿勢と習慣を確立した生徒(3)横溢した気力と強靭な体力を持ち、困難に挑戦する生徒。 駒井校長は昨年の暮れに年代別に教職員一人ひとりと対話の時間を持ち、意見交換をした。そこから目指す学校の姿と、育ってほしい生徒の姿を確認した。その上で五つの改革を打ち出した。 (1)教職員は校外の研修に参加したり、日常の業務の中で学んだりしながら、「我、何のために日大三中三高にありや」の自覚に基づく「意識改革」を行う(2)授業は学校の命という考えで、教科組織として教材研究・授業研究を深め、「授業改革」を行う(3)生徒の学習意欲に点火し、数値目標を掲げ、その達成を目指す「進路指導改革」を行う(4)生徒が学習に集中できるような良好な校風と環境を確保する(「生徒指導改革」)(5)学校を変えていくのは、ミドル・マネジャー役の主任である。「管理者・主任層のマネジメント改革」を行う。 特に改革の柱の一つである「管理者・主任層のマネジメント改革」については、従来、学校の主任はリーダー的要素が少なく、部署の意見のまとめ役・連絡係的な要素が強かったとの認識の下に、「学校の組織もミドル(主任層)の役割が非常に重要になっている。主任層は具体的実施方略を作成、実現の方策を考える役目を担っている。この考えで、時代を乗り切りたい」と語る。 「学ぶ喜びや未知のことに挑戦する楽しさを感じさせる授業によって、生徒は大きく変容します。本校がエクセレント・スクールとして存在価値を高める最良の方法は、授業を通して生徒を変えていくことだと思います」と、授業の重要性を説く。 |
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