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記事2002年5月3日 号 (3面) 
東京私立短大コンソーシアムを設立
単位互換、魅力アピール
東短協総会


 東京都私立短期大学協会(佐藤弘毅会長=目白大学短期大学部理事長・学長)は四月十九日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で平成十四年度春季定期総会を開き、十四年度事業計画を決めた。会員短期大学六十校から約六十二人が出席。新規事業として、「東京都私立短期大学コンソーシアム(仮称)」の設立を掲げ、今年度内に事業内容を固め、加盟校間で基本協定を締結、来年度から本格的な活動を展開することとなった。
 この東短協コンソーシアムは、加盟校の人材、施設の相互利用による教育・研究の相互啓発とともに、大学の持つ知識や知恵を地域社会で役立てるのが狙い。教員の図書館相互利用、教職員による大学運営システムの経験交流、施設相互利用、学生と教員による共同研究・交流など、コミュニティカレッジ講座の共同開催、単位互換制度の実現などの事業に取り組む。また各大学が積極的に連携することで、短大教育のよさや長所を広くアピールし、学生確保の一助にする。
 これまで通算四十二回にわたって開かれてきた学生スポーツ大会は休止する。また事業年報は簡略化した冊子とし、代わりにホームページを立ち上げ、東短協の業務・財務・広報などの情報開示を進めることにした。
 これらの事業内容は、「東短協あり方検討委員会」の最終報告に基づいて見直したもの。同委員会は会員校および学生数の急減を踏まえ、協会財政の健全化を目的として昨年設立、同協会のミッションや役割を検討してきた。併せて事務局体制の簡素化も図ることにした。同委員会は、「今後の財政事情と事業の展開具合によってはさらなる軽量化もある」としている。
 なお、総会に先立ち文部科学省高等教育局大学課の神山弘専門官が「地域総合学科の新しい展開について」と題し、特定分野に限定せずに、地域の多様なニーズに応えることを目的とした新しいタイプの学科である「地域総合学科」について話した。地域総合学科では柔軟なコース選択と多様な履修形態の提供により、社会人を積極的に受け入れていくとした。
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