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記事2002年5月23日 号 (2面) 
国公立の中高一貫53校に
中高一貫教育校の設置状況 文科省公表
増える併設型、中等教育学校
国立中と公立高の連携型も
文部科学省はこのほど、各都道府県等における中高一貫教育校の設置検討状況を公表した。それによると今年四月現在の中高一貫教育校は七十三校、うち国公立校は五十三校となった。十五年度以降では公立校三十九校、国立中学校と公立高校の連携校一校の設置等が検討されている。
 中高一貫教育はもともと私学が始めたもの。この集計に挙げられている“中高一貫教育校”は、文部科学省のまとめた一貫校で、同省による中高一貫制度ができる以前からある私立の七百校近い中高一貫校は含まれていない。ここでは国公立学校を中心に中高一貫教育の動向を報告する。
 平成十一年度に初めて誕生した公立の中高一貫教育校は全国で三校だったが、その後十二年度には新たに公立三校、国立三校が設置され、十三年度には公立校が一気に二十七校増えた。今年度の公立校の設置は十七校で、十一年度に設置された宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校以来、公立学校では二番目となる中等教育学校が新潟県村上市に誕生した。この新潟県立村上中等教育学校は全日制普通科二クラス八十人。募集停止高校が母体。国立学校では平成十二年度に二校の中等教育学校が設置されている。公立の中高一貫教育校の設置形態をみると、八割近くが施設設備面で大きな負担を必要としない半面、結びつきの度合いが低い連携型で、併設型は二割弱。十四年度設置の中高一貫教育校では、六年間を通じたテーマ学習、六年を四期に分けての学習などユニークな取り組みが行われる。過去四年間に文部科学省の中高一貫教育校としてカウントされた私学は二十校、うち中等教育学校が五校、併設型が十五校。十五年度以降に設置予定の一貫校は私立の六校を加え四十六校。中等教育学校・併設型設置の増が目立つ。国・公立の一貫校は和歌山大附属中とスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの指定を受けた県立星林高校の連携。
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