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記事2002年5月23日 号 (7面)
新校長インタビュー (55) ―― 日本大学第三中学校
校長 塩沢 文敏氏
塩沢文敏校長 | 日本大学第三中学校(塩沢文敏校長、東京都町田市)が、中高一貫教育をより強く推進していこうと方針を定めたのは四年前からだ。 同校の中高一貫教育に対する基本的な考え方は人間性教育の充実にある「人間性を磨けば学力も伸びる」をモットーに、中学と高校の接続を円滑にし、特に中学時代を精神的に充実した学校生活を送らせることによって、「豊かな人間性の育成」と「自ら学ぶ習慣の確立」を目指し、将来自分の長所を生かして生きていける資質を身につけさせることが狙いだ。 六カ年一貫教育は中学一―二年(前期)では、学校生活の決まりや基本的な生活習慣を確実に身につけさせるとともに、豊かな心情を育成する。中学三―高校一年(中期)では、自己の特徴を発見し、それを生かしたより良い生き方を模索させる進路指導を充実させる。高校二―三年(後期)では、自己の進路目標を明確に意識させ、その目標の達成を目指した受験学習ペースを確立させる。 その基本スタンスは、日本大学の付属校としての存在価値を高めるということと、「進学校型付属校」として位置付けることにある。 同校では平成十四年度から“中学入学前の”宿泊を伴ったオリエンテーションを導入した。 このオリエンテーションでは、入学前に一人ひとりがこれから中学生活を始めるに当たっての基本的な心構えを身につけさせることが主な狙いだが、教職員にとっても新入生を理解するという意味合いが含まれている。 塩沢校長は「このオリエンテーションは生徒や保護者に評判がよく、今後も続けるつもりです」と話す。 塩沢校長は「生涯を豊かな心を持って幸せに、そしてたくましく生き抜いていく生き方の基本を身につけるため」に、新入生に期待していることとして次の三事項を挙げた。 「(1)校訓『明るく、正しく、強く』を心の中に深く刻み、毎日の生活において実行すること(2)学校生活のいろいろな場面で光り輝き、自分の長所を発見し、さらに磨くこと(3)みんなが楽しい生活を送ることができるように、約束ごとを守ること」 |
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