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記事2002年4月3日 号 (2面) 
海外修学旅行生20万人
文科省・高校等の国際交流で調査
2年前と比べ22%も増加
際立つ私立高校取り組み
 平成十二年度中に海外へ修学旅行に出かけた高校生は、公私立高校合わせて約十九万七千人に上り、二年前(平成十年度)の前回調査時と比べて二二%も増えていることが、このほど、文部科学省のまとめた「高等学校等における国際交流等の状況」調査結果で明らかになった。

 海外へ出かけた生徒の半数強(五五%、約十一万人)は私立高校生で、海外修学旅行の実施校も六百六十六校を数え、公立高校の四百六十五校を大きく上回った。また英語以外の外国語の授業を開設していた私立高校は二百十六校、私立高全体の一六%に達し、公立高校(三百八十二校・九%)を実施率で上回り、外国語数でも公立の十三カ国語に対し私立は二十カ国語を数えた。
 私立高校は高校全体の約三割だが、国際交流等に対する熱心な取り組みが際立つ結果となった。
 外国への修学旅行をさらに細かく見ると。公立高校の場合、参加生徒数が最も多いのは、(1)中国(二万六千六百六人、百三十九校)で、次いで(2)韓国(二万二千四百八十一人、百五十一校)(3)シンガポール(一万二千六百八十人、八十一校)(4)マレーシア(一万五百四十九人、六十校)(5)オーストラリア(五千五百九人、三十校)といった順だった。
 一方、私立高校の最多訪問国は、(1)アメリカ(二万二千六百六十九人、百三十八校)で、次いで(2)オーストラリア(一万七千二百六十人、百一校)(3)韓国(一万五千百八十二人、九十校)(4)中国(一万五千八十九人、七十四校)(5)シンガポール(八千二百六十六人、五十四校)が上位を占めた。私立高校で海外に修学旅行に出かけた学校の延べ数は七百一校、うち二百九十六校が現地の高校と交流を持っていた。数こそ少ないが私立では、ベトナム、リトアニア、ロシア、ハンガリー、インド、フィリピンなどを訪れている学校もある。
 中学の段階で外国に修学旅行に出かけている学校(延べ)もあり、公立は六十六校、私立は七十五校、参加生徒数は合わせて約九千人に上る。
 そのほか海外の学校と姉妹校提携を行っている高校(延べ)は、公立が五百十三校、私立が千四十一校だった。実数では公立三百九十七校、私立四百四校。外国人留学生(三カ月以上)の受け入れ状況に関しては、公立では五百三十九校(実数は四百五十五校)が三十三カ国から五百八十一人の留学生(聴講生などを含む)迎えていた。
 一方、私立高校では四百六十五校(同三百十七校)が三十二カ国から八百五十三人の留学生(聴講生などを含む)を受け入れていた。このうち正規の留学生は公立で一四%、私立で六七%。
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