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記事2002年3月23日 号 (7面) 
平成14年度地方私学の振興予算 本紙調べ(2)
高校の奨学事業支援
新規事業家計急変世帯に貸与 埼玉
授業料減免・入学金軽減も 千葉
【埼玉県】

 埼玉県の平成十四年度の私学振興予算案は三百九十二億三千七百十九万千円(前年度比三・二%減)と決まった。
 経常費補助の生徒一人当たりの単価は、高校が三十万百三十円(同一・○%増)、中学校が二十八万三千四百十円(同二・四%増)、小学校が二十八万二千円(同二・五%増)となった。経常費補助に新たに、高校の通信制課程の生徒一人当たり単価が九千八百五十円、幼稚園の満三歳児一人当たりの単価が八万七百六十円認められた。
 幼稚園児の経常費補助単価は、学校法人立が十六万千五百二十円(同二・四%増)、非学校法人立が四万四千二百二十円(同二・四%増)。
 新規事業として、私立高等学校奨学事業二千九百五十二万円が計上された。これは経済的理由により修学が困難になった私立高校の生徒に対し、奨学金を無利子で貸与することによってその修学を支援するとともに、有能な人材の育成に資するもの。
 また、私立学校授業料軽減事業のうち、保護者の失職や倒産などの家計急変世帯の生徒を支援するため、補助区分として新たに「家計急変世帯」を新設、小・中・高校生それぞれに対して、年額で十五万円補助する。

【千葉県】

 千葉県の平成十四年度の私学振興予算案が前年度と比べて、一・三%減の三百二十二億四千二百七十四万五千円と決まった。
 経常費補助の生徒等一人当たりの単価は、高校・中等教育(後期課程)が二十九万八百九十円、中学校・中等教育学校(前期課程)・小学校が二十四万八千八百三十円、幼稚園が十四万七千五百五十円となり、いずれも前年度と同額だった。
 専修学校各種学校の学生一人当たりの経常費補助単価は、高等課程が八万九千九百四十円、その他が四万四千九百七十円で、両者とも前年度と同額。
 教育改革推進経費は二億三千七百三十八万円計上され、前年度と比べて六〇・五%増と大幅に伸びた。この中には、国際化推進として七千五百八十四万円、学校活性化・個性化推進(うち新規が社会人講師の採用の実施)として三千九百十四万円、子育て支援推進(うち新規が高校生の保育体験の実施)として一億二千二百四十万円が含まれている。
 また、高校授業料減免事業に一億四千九百万円(前年度比一七・〇%増)、高校入学金軽減事業に六百九十万円(同三四・〇%増)、高校施設整備事業に八千三百五十万円(五一・八%増)が計上され、いずれも大幅に増額された。高校生徒奨学資金貸付事業に二千七百六十万円が補助される。
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