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記事2002年3月13日 号 (1面) 
これからの国語力検討
読む、書く、聞く、話す能力目安等を諮問
文化審議会
 遠山敦子文科相は二月二十日、文化審議会に「これからの時代に求められる国語力について」審議を行うよう諮問した。近年、日本人の国語力をめぐってはさまざまな問題点を指摘する声があるが、これからの変化する時代に対応していくためにふさわしい国語力を生涯を通じて身につけていくことが求められるとして、国語の重要性、これからの時代に求められる国語力、国語力を身につけるための方策についてそれぞれ検討する必要がある、というのが諮問理由。
 具体的な諮問事項は三点。一点目はグローバル化の進展に伴い日本人としての自己の確立が求められていることや情報機器の急速な普及といった状況の変化を踏まえた、これからの時代における国語の重要性と国語が果たすべき役割について。二点目はこれからの時代に求められる分析力や論理的思考力、豊かな感性、幅広い知識・教養などの基盤として、どのような国語に関する知識・素養・能力が必要となるかについて。読む・書く・聞く・話すなどの能力をどの程度身につけていることが望ましいか、具体的目安を示すことも求めている。三点目は国語の重要性を認識し、国語を大切にしようという意識をいかに形成するか、そのための具体的方策について、また、家庭、学校、社会を通じてどのような言語環境を整備していく必要があるかについて検討するよう求めている。次代を担う子どもたちの国語力の育成のための取り組みも促している。
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