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記事2002年2月3日 号 (6面) 
エコスクールの整備推進に補助
環境・総合学習に活用
ビオトープ、中水利用など
2億千2百万円文科省が計上
 二十一世紀を迎えて、環境問題への関心が高まっているが、エコロジーに対応した学校施設づくりのための施策として、文部科学省では「私立学校エコスクール整備推進モデル事業」として平成十年度から補助金を設けている。この補助金は「私立高等学校等施設高機能化整備費補助」として文部科学省から措置される二十億八千九百万円(平成十四年度)のうち二億千二百万円で、環境へ配慮した施設づくりと環境教育のための施設整備に対して補助を行うもの。
 対象となる事業内容は、ビオトープの設置や屋外緑化などの緑化推進型、太陽光発電設備などの新エネルギー活用型、雨水や排水の利用などの中水利用型、生ごみ処理機の設置や断熱ガラスの採用などの省エネルギー・省資源型など五つのカテゴリーに属すものとなっている。十四年度から本格的に始まる総合的な学習の時間では、環境問題をテーマとした学習も注目されていることで、ビオトープづくりなど実体験を伴った活動を推進するための施設整備や設備の省エネルギー化に利用するなど、付加価値の高い補助金として活用の促進が望まれている。
 補助申請に当たっての留意事項は次のことが挙げられている(十二年度)。
 〔予算措置について〕
 (1)予算措置および経費の支出年度=補助申請年に予算措置を行っており、(予算措置を予定している場合を含む)で、補助年度に契約をし、支出すること。
 (2)予算計上の方法=原則として、改造(設置)工事に要する経費は施設関係支出(建物支出)として計上すること。
 〔補助対象について〕
 対象とする学校=学校法人が設置する高等学校、中学校、小学校、盲学校、聾学校、および養護学校(以下、高等学校等)とする。なお、原則として他の国庫補助を受けたもの(同年度において補助を受けようとするものを含む)は補助対象外。
 〔補助対象経費等について〕
 (1)補助対象経費=私立高等学校等における環境へ配慮した施設づくりのために行う校舎の改造(設置)工事に要する経費、実施設計費に要する経費とする。(補助対象工事費+実施設計費)
 (2)実施設計費=補助対象工事費の一%を限度。
 (3)補助対象経費の一校当たりの限度額=上限は二億円とし、下限は一千万円以上とする。ただし、緑化推進型については別枠とし、屋外学習施設、防災広場については、それぞれ五百万円以上一千万円以下とする。屋外運動場については、二千万円以上九千万円以下とし、原則として暗渠排水、表面排水および芝張り等を一体的に整備する。

施設づくり、改造工事
太陽光発電や緑化推進に

 (4)国庫補助金額=補助対象経費の三分の一以内とする。
 〔改造工事について〕
 改造工事の内容=環境へ配慮した施設づくりのために行う校舎の改造工事は、おおむね次のような内容の改造工事とする。なお、通常の維持修繕とみなされるものは補助対象外とする。
 a.新エネルギー活用型
 (1)太陽光発電型(2)太陽熱利用型(3)その他新エネルギー活用型(風力、燃料電池等)
 b.緑化推進型
(1)屋外運動場(2)屋外学習施設等
 c.中水利用型
 d.その他省エネルギー・省資源型
 e.その他必要な改造工事(付帯工事を含む)
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