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全私学新聞

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記事2002年2月23日 号 (2面) 
私学振興懇談会
予算、非課税化に感謝 議員ら私学に期待
全私連参加団体代表と歓談
 全私学連合(代表=奥島孝康・早稲田大学総長)は、二月六日、東京・市ヶ谷の私学会館で「私学振興に関する懇談会」を開催した。この懇談会は、昨年末に決まった平成十四年度の私学関係政府予算案と税制改正に関して、政府関係者や与党文教関係議員らに私学団体代表らが感謝の気持ちを伝えることを目的に毎年、開催しているもの。当日は、森喜朗・前総理、複数の現職閣僚を含め多数の政府関係者、衆参両院議員らが出席、私学関係者と懇談した。
 初めに私学関係者を代表してあいさつした奥島代表は、幼稚園から大学に至るまでの私学関係予算の拡充に感謝、また税制改正で私大関係者が長年待ち望んでいた「受託研究収入の非課税化」が実現したことについて、「(国立大学に加えて)私立大学の研究もパブリックなものであり、税金を掛けないという方向性が示されたことは、我々にとって大きな励みであり、将来を明るくするもの」と語り、出席した政府関係者や議員らに支援を感謝した。また堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長は「苦しい時代にすばらしい成果を上げてくださった」と語り、感謝の気持ちを表した。
 これに対して遠山敦子・文部科学大臣は、「今、日本はいろいろな面で手詰まりの状況。将来に向けて教育がしっかりしてくれというメッセージが非常に強く伝わってくる。大変な時代に入ったと思うが、各私学は工夫をされ、私どもも全面的にバックアップをしていく。日本の未来のために、未来を担う子供たちのためにしっかりと手を取り合って進んでいこう」と語り、私学への強い期待を明らかにした。
 自由民主党の小野晋也・文部科学部会長は、「混迷を脱する道は人にありというのが私の気持ち。私学財政の問題、教育現場の諸問題に力を合わせながら、人づくりこそが未来の日本を切り拓く道であるという決意のもと、本年も頑張りたい」と決意を明らかにした。
 尾身幸次・沖縄及び北方対策・科学技術政策担当大臣は、「科学技術政策を担当して私学に本当にお金が行っていないことがわかった。直していく必要がある」との考えを示した。
 町村信孝・前文部科学大臣は「この一年もまた、私学の皆さんと力を合わせ私学振興に、日本の教育・国家のため頑張っていきたい」と、また森山眞弓・法務大臣(元文相)は、「変革の時代の中で私学の出番はますます多くなる」と、それぞれ私学教育への期待を語った。


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