北海道私立中学高等学校協会（森本正夫会長＝北海学園理事長）は一月十、十一の両日、北海道・札幌市の札幌ガーデンパレスで第三十二回教科別研修会（主催・私学研修福祉会、協力・日本私学教育研究所）を開催した。会場には校長や教職員ら百五十人が参加、教科別に研修を積んだ。
　初日、開会式では森本会長は同協会が、研修内容に充実を図るためこれまでに教科の拡大や研修プログラムの改善に努め、今回、芸術「書道」を初めて採用したと報告、「今後ともさらに工夫を重ねながら研修を続けていく」と述べた。
　続いて「教育改革の現状と私学の当面する課題」を演題に梶田叡一・京都ノートルダム女子大学長が全体講演を行い、この中で梶田学長は「今後はこれまでより一層、基礎・基本を大事にし責任ある教育を実施していく必要性がある」と強調した。二日目から実施された部会研修会は、数学科「新課程がめざすもの」、家庭科「教育課程編成と家庭科教育」、地歴・公民科「地歴・公民授業における今日的課題」、保健体育科「高校期における望ましい身体管理について」、芸術（書道）「新教育課程に向けて書道科の授業指導はどうあるべきか」の五部会。このうち、地歴・公民科では「教育制度と子供の心」と題し、宮森正勝・北海道武蔵女子短期大学講師が講演、教育改革が子供に与えた影響などを解説した。