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記事2002年2月13日 号 (2面) 
スーパー・イングリッシュランゲージ・ハイスクール
スーパーサイエンスハイスクール
イングリッシュランゲージ評価委で選定へ サイエンス2月20日に希望調査締め切り
文科省の14年度予算で事業実施
 文部科学省の平成十四年度予算案に「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」事業と「スーパーサイエンスハイスクール」事業が盛り込まれたが、このうち「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」は実施希望調査(応募)が終了したところで、今後、評価委員会によって内定校が決定される。この事業を所管する国際教育課は「応募状況は公表しない」としているため、人気ぶりは不明だが、この事業は昨年九月に概算要求として公表された時点で、私立高校数校から本紙にも問い合わせがあったほど私学の関心は高かった。
 一方「スーパーサイエンスハイスクール」は、現在、実施希望調査を受け付けており、提出期限は二月二十日。この事業を担当する文部科学省の教育課程課によると、二月五日現在、応募校はないが、これまで学校から直接、あるいは都道府県経由でかなり問い合わせがあったことから今後、締め切りが近づくにつれ応募が増える見通し。
 「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」は、研究開発学校として英語教育を重点的に行う高校で、英語教育を重視したカリキュラムの開発、一部の教科を英語によって行う教育、大学や海外姉妹校との効果的な連携方策等について実践的な研究を行う。高校か中等教育学校が対象で、指定期間は三年。全国で十六校が指定される。具体的には大学教員、留学生等が特別非常勤講師として派遣され、特別講座が設置されるほか、ALT等が優先的に配置される。海外の姉妹校と衛星通信を通じた合同授業、インターネットによる交流、教員の相互派遣、学生の交換留学などの実施も計画されている。
 一方の「スーパーサイエンスハイスクール」は、科学技術、理科・数学教育を重点的に行う研究開発学校で、高校及び中高一貫校における理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発、大学や研究機関等との効果的な連携方策についての研究を進め、将来有為な科学技術系人材の育成につなげるのが事業の趣旨。高校か中高一貫校が対象で、全国で二十校が指定される。指定期間は三年。大学等と連携し、生徒が大学で授業を受講、大学の教員や研究者が学校で授業を行うなど関係機関等との連携方策の研究、論理的思考力、創造性や独創性を一層高めるための指導方法の研究、科学クラブ等の活動の充実、トップクラスの研究者や技術者との交流、先端技術との出合い、全国のスーパーサイエンスハイスクール生との出会い等を行う。予算額は約七億三千万円だが、そのほか関連予算でも支援体制を取る。両校とも研究開発学校のため学習指導要領によらない教育課程の編成が出来る。
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