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記事2002年2月13日 号 (1面) 
パソコン操作のできる教員60%
2学期移行が急増
中高連が13年度調査報告書
 私立高校の教員でパソコンを操作できる教員は全体の五九・七%に上ることや、学校週五日の実施とともに三学期制から二学期制に移行する私立中学・高校が急増していることなどが、このほど、日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)のまとめた「平成十三年度調査報告書」で明らかになった。
 この調査報告書は、毎年五月一日現在で、私立中学・高校、中等教育学校の生徒数、入学状況、学級数、財務状況などを調査し、まとめているもの。調査報告書によると、教育用マルチメディア機器等の整備に関しては、全日制と定時制普通科の高校千二百六十三校を対象に昨年四月一日現在で調査、うち千二百五十一校から回答を得た。
 そのうち教育用パソコンを設置している高校は八六・九%で、情報教室に四十二台以上のパソコンがあるという高校が七百八十六校あった。七百八十六校のうち九十二校では普通教室にもパソコンが設置されていた。また情報教室に四十一台以下のパソコンを設置している高校は二百八十八校、そのうち約一割の学校では普通教室にもパソコンが配置されていた。今後、パソコンを導入する予定の高校は、十三年度中に購入が二百五十六校、レンタル・リースでが百六校、併用が十校、また十四年度に購入が百二十三校、レンタル・リースが九十校、併用が五校といった状況。
 インターネット導入校は千五十三校を数えた。
 一方、高校の学期制に関しては、調査対象校千三百十四校(サンプル校数も同じ)のうち、十三年では二学期制の高校が二百二十四校、その他(三学期以外で)の学期制をとる高校が九校あり、二学期制等の高校は全体の一七・七%、中学では二〇・〇%だった。二学期等を採用する高校は、平成八年には百四十校、九年には百四十六校、十一年には百九十一校、十三年には二百三十三校と、ここ数年急増しており、学校五日制の拡大に合わせて、授業日数の確保のため(学期間の休みが少ない等)二学期制に移行しているというのが一般的な見方だ。二学期制への移行は公立学校(金沢市、仙台市)にも広がっている。
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