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記事2002年12月3日 1874号 (7面) 
佐賀と山梨で私学振興大会開く
教育費公私立の負担格差是正を
佐賀県
さが私学フォーラム」開催 心の教育でパネル討議

 佐賀県私立学校協会(宮〓善吾会長=佐賀清和学園理事長)は十月二十六日、佐賀県武雄市の武雄市文化会館ホールで「さが私学フォーラム2002 佐賀私立学校振興大会」(佐賀県、佐賀新聞社、サガテレビが後援)を開催した。
 主催者を代表して宮〓会長は「教育は国の基本である。今後とも私学はわが国の教育の振興に一丸となって努めていきたい」と力強くあいさつした。
 井本勇・佐賀県知事の祝辞を代読した川久保善明副知事は、私学は建学の精神を基に魅力ある校風をつくっている一方で、少子化などの影響で私学を取り巻く環境が大きく変化していることを指摘、「私学は県民の啓発と人材の育成を大きな柱に、公教育の一翼を担ってほしい」と述べた。
 続いて、「教育県佐賀の復興」と題して、経済産業省商務情報政策局消費経済課長の押田努氏が講演。押田氏は子供にやる気を持たせるインフラづくりとして、「子供にとって成長感、達成感の充足などが必要だ」と語った。「佐賀シンクロトロンと海洋エネルギー研究センターを日本と世界の研究拠点にしよう」と呼びかけた。
 また、大会では「こころの教育は私学から」をテーマに、大学・短期大学、中学・高校、幼稚園、専修各種学校の各私学団体から推薦されたパネリストたちによりパネルディスカッションが行われた。


山梨県

「山梨私学のつどい」10月19日甲府市で
公的助成の増額など決議

 山梨県私学協会(伊藤信会長=甲府湯田中学高校長)は十月十九日、甲府市の山梨学院大学メモリアルホールで、「新時代にふさわしい個性豊かな教育の推進」などを大会スローガンに「2002山梨私学のつどい 私学振興大会」を開催した。山梨県私立中学高等学校連合会など私学五団体が共催。会場には私学へ子供を通わせている父母や教職員ら約六百人が集まった。
 伊藤会長は私学が建学の精神に基づいて、個性化・多様化などきめ細やかな教育を展開しているとし、教育費の保護者負担の軽減など、公私格差是正の積極的な措置を訴えた。
 天野建・山梨県知事ら来賓のあいさつの後に、私立幼稚園PTA連合会と私立中学高等学校PTA連合会からの代表が意見発表を行った。
 大会では「私学は相互に密接な連携を保ち、新しい時代にふさわしい個性豊かな教育を推進し、県教育の発展に寄与すること」「私立学校の経営の健全化、保護者負担の軽減、教育諸条件の整備を図るため、公的助成の大幅なる増額の要請」「園児・生徒の急減期に即応して、公私共存の原則を堅持し、適切かつ実効のある施策の展開を図ること」「市町村における幼稚園就園奨励費の完全実施と補助制度の充実の要請」「私立学校に通う園児・生徒の保護者に対して、私学教育費の減税制度の創設の要請」この五点を決議した。
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