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記事2002年12月3日 1874号 (7面) 
時代を反映した私学の学園行事 (2)
ジュニアワールドカップなど
愛国中高校が記念祭

 愛国中学校・愛国高等学校(小玉幸永校長、東京都江戸川区)は十一月三日、同校で第六十四回創立記念祭(記念式典および大運動会)(写真)を開催した。今年は新校舎での最初の記念祭で、例年以上に盛り上がった。同校の記念祭は、毎年ユニークなプログラムで知られている。また、賞品は文房具類、洗剤類、衣料品類、食器類など一万点を超す数となった。
 午前、午後の部で合計三十三のプログラムが実施され、生徒たちは日ごろの活動の成果を披露した。例えば「アイコクタイフーン」(高二など)は生徒が台風をつくったり、「ジュニアワールドカップ」(中学など)は生徒がサッカーボールをゴールに入れたりする競技だった。そのほか、「クラブリレー」(運動部)、「民謡めぐり」(高二、三)、「マスゲーム」(高一)、「玉いれ」(保育園)など行われ、生徒らは成績に一喜一憂していた。


「考えていこう地球のこと」 統一テーマで昭和祭
昭和女子大

 昭和女子大学中高部・初等部・幼稚部(東京都世田谷区)の「昭和祭」(写真)が十一月九、十の両日、同校で開かれた。中高部では「考えていこう、地球のこと」を統一テーマにクラスごとに発表を展示。初等部では一年間の学習のまとめである「昭和っ子の研究」をテーマに沿って発表し、幼稚部では「ゆめ…いっぱい」をテーマに園児たちの楽しい世界を立体的に披露していた。
 中高部では「森林破壊」「地球温暖化」「オゾン層破壊」「酸性雨」「水質汚染」「人口問題」「リサイクル」などをまとめていた。生徒は充実した学園祭にするために、早くから各方面に取材し準備してきたという。初等部では毎年一月から二月の五週間にわたって展開している総合学習の成果を展示していた。幼稚部ではバザーコーナーやゲームコーナーが好評だった。


「夢」に挑戦しよう
大妻嵐山高校「2002大妻祭」

 大妻嵐山高等学校(小林節校長、埼玉県比企郡)は「2002大妻祭」(写真)を十一月九、十の両日、同校で開催した。今年のテーマの「夢」には生徒が自己の希望を実現するために、思い切って挑戦しようという願いが込められている。
 同校では大妻祭のパンフレットも生徒たちの手づくりによるもので、生徒たちの、大妻祭にかける思いがにじみ出ていた。
 各部や同好会の発表が中心に行われていたが、伝統のある書道部の発表は目を見張るものがあった。毎晩遅くまで、卒業生にアドバイスをもらいながらの五泊六日の合宿の成果が表れていた。
 体育館で行われたダンス部の発表は、みんなの汗の結晶となった出来栄えだった。特に三年生は最後の舞台となるため、精一杯の自己表現が観客を魅了した。


継続そして発展へ
日本工業大学付属中高校が「東工祭」

 日本工業大学付属中学校・日本工業大学付属東京工業高校(大森和夫校長、東京都目黒区)の学園祭「東工祭」(写真)が十一月三、四の両日、行われた。校舎の新築工事が完成後、初めての学園祭となった。
 「東工祭」は体験学習である「ものづくり」を工業教育の基本に据えた年間活動の学習の場と位置づけられている。展示内容は授業で学んだ成果の発表が中心となっている。テーマは「継続そして発展へ」。
 「鉄道研究愛好会」では各部員が研究してきた鉄道を発表していた。ある生徒は「東急世田谷線」の歴史から始まって現状、将来までを研究し、五十ページほどの論文にまとめ上げていた。高校生とは思えないほどの緻密な取材を兼ねての作品だった。
 芸能祭はアリーナで行われ、バンド演奏、オカリナ演奏や、レスリング部、体操競技部などの公開練習も披露された。


「世界教室」―文化交流
関東国際高校国や地域の生徒で

 関東国際高等学校(キャロル・ボーン校長、東京都渋谷区)の学園祭
「INTERNATIONALFESTIVAL2002」(写真)が十一月二、三の両日、同校で開かれた。
 同校の名物は平成九年からスタートした「世界教室」。世界の国や地域から高校生を中心とした生徒たちが集まり、相互交流を通して文化を理解し合い、お互いを学ぶことを目的としている。
 主な活動は(1)インターネット上で行われる授業や、ホームページを通してのコミュニケーション(2)世界の約二十の国や地域から生徒、教師が参加して行うフォーラムの開催(3)海外研修や海外修学旅行。当日は各国や地域の展示なども行われていた。体育館では音楽部、体操部、フォークロック部、ダンス部、バトン部、演劇科などが舞台発表を行い、観客も舞台の生徒たちと一体となって応援していた。
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