大学設置・学校法人審議会は、十二月十一日、来年四月に開校する公私立の大学や大学院等を遠山敦子・文部科学大臣に答申した。
　それによると、来春、新設される大学は公立一校、私立十四校、大学学部増設では公立三校、私立十八校、短大の学科増設では私立六校、大学の通信教育開設では私立三校。また大学院の新設では公立四校、私立二十一校、研究科増設では公立六校、私立十六校、専攻又は課程の増設では公立九校、私立三十八校、大学院における通信課程の開設では私立二校だった。
　このうち大学の新設では十五校中十三校が短大の学科等を廃止しての改組転換で、大学の学部増設でも同様の傾向が見られた。
　また大学院では来年度から初の通信制博士課程がスタートする。
　今回の答申中、大学新設では長浜バイオ大学（ジ賀県・長浜市）、健康科学大学（山梨県・河口湖町）、びわこ成蹊スポーツ大学（ジ賀県・志賀町）、大学学部増設では九州保健福祉大学薬学部（延岡市）、大学院の研究科設置では早稲田大学大学院情報生産システム研究科（北九州市）が地方自治体の支援を受けての、いわゆる「公私協力方式」による設置。カッコ内が協力自治体。