こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2002年12月13日号二ュース >> VIEW

記事2002年12月13日 1875号 (7面) 
新校長インタビュー (69) ―― 日体荏原高等学校
校長 横田 國男氏
「慈育厳教」を教育方針に
校長のリーダーシップが大事
 日体荏原高等学校(横田國男校長、東京都大田区)は創立百周年を二年後に控え、横田校長は特色ある教育を一層推進するために「慈育厳教」を教育方針に掲げた。
 「この教育方針には、生徒一人ひとりをかけがえのない人格と認め、尊重し、個性・能力の発見と伸長、進路希望の実現に慈愛を持って援助すること、さらに、人間としての望ましい『在り方生き方』や、高校生としての基礎学力を確実に身に付けさせること、という意味が込められています」(横田校長)
 これを実現するために横田校長は、(1)自主性・主体性を育てること授業・部活動などを充実し、学習の習慣を定着させる(2)長所を認め伸ばす生徒への理解を深め、個性を伸ばし、やる気を育てる(3)保護者の願いや期待に応える誠意を持った、保護者との連携・協力を進めるこの三本柱を重点として打ち出し、教職員、父母らにも示した。
 横田校長は同校の課題を把握するため一学期は学校の授業の様子や、部活動など生徒の実態を観察し、施設設備などを積極的に見て回った。また、同校の卒業生や地元の商店街の人たちからも学校に対する評価を聞いた。
 その結果、今後、校長として学校を運営していくために、生徒募集対策、部活動の振興、教育課程の特色化、進路指導・生活指導の充実、施設設備の拡充、教職員研修の奨励、地域に開かれた学校の推進の重点項目を明示し、その実現に向けた五カ年計画を提案した。同校の実態を把握しての内容だっただけに、教職員との信頼関係を築くこともできた。
 「私学では思い切った改革ができます。学校は最終的には子供のために何ができるかが重要ですが、校長のリーダーシップとは目的意識、課題意識を教職員に植え付けさせることだと思います。その方法はさまざまありますが、校長の学校経営のセンスと感覚が必要になると思います」。これが横田校長の「校長のリーダーシップ論」だ。
 「私立は教員がいい授業をして、学校の魅力をどんどん出していくことが必要です。そのためにも教職員の意識改革が重要ですし、教職員と生徒との信頼関係も大事になります。そのためには、教職員は、生徒に対しいつでも、どこでも、だれとでも対話するという態度が要求されます」と熱く語る。
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞