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記事2002年11月3日 1869号 (2面) 
認証評価機関への準備開始
短大基準協会総会で承認
地域総合科学科の適格認定
4校4学科で実施
 短期大学基準協会(川並弘昭会長=聖徳大学短期大学部理事長・学長)は十月二十二日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで「第十八回定期総会」を開催し、同協会が認証評価機関としての準備を進めていくことについて協議、異議なく承認した。従来から実施してきた相互評価、地域総合科学科の適格認定、経常費補助金交付に係る外部評価の一つとしての評価は引き続き実施するが、前回総会で実施が承認された協会評価(同協会が会員校に対して行う第三者評価)は当面、実施を見送り、認証評価機関への準備に力を傾注していくこととなった。
 認証評価機関への準備については、関根秀和副会長(大阪女学院短期大学長)が、短大も認証評価機関による評価を義務的に受けなければならない環境になったとし「協会評価委員会」でこれへの対応を協議してきたと報告。(1)認証評価機関としての組織に協会の組織を適合させる(2)評価の性格の検討を課題として挙げた。(2)については、会員校相互の協力、切瑳琢磨によって各校の質が向上していくための働きをするという協会の精神、理念に引き付けて認証評価機関としての評価も考えたいとした。これまでの第三者評価と異なり、今回、法で定められる評価は適格判定であり、性格の違いが発生すると指摘。この懸隔を協会創立の理念に合わせてどうつないでいくかが重要だとした。「協会評価委員会」の山内昭人副委員長(香蘭女子短期大学理事長)は協会が認証評価機関への準備を始めるとすると、法人格の取得、組織、基金の在り方など膨大な事務的作業が発生するとし、認証評価機関への準備に力を入れていくべきだとした。これらを受けて、協会が認証評価機関への準備を進めていくことについて川並会長が参加者に諮ったが、異議なく承認された。
 協議に先立ち、杉田均事務局長が今年度事業の中間報告を行った。「協会評価委員会」は十六年度実施の方向で認証評価システムの構築を検討してきたとし、「自己点検・相互評価推進委員会」は地域総合科学科の適格認定評価四校四学科について評価を実施したが、文部科学省による学科認可直後に評価を行うケースはこれまでなかったとした。今後も設置認可を受けた地域総合科学科については適格認定評価の実施要領に基づき、評価を行っていくと述べた。さらに「調査研究委員会」では、短大の制度的位置づけについて、客観的・専門的に理論構築していこうと、準学士の学位化の当否や短大ファーストステージ論を発展させたアーティキュレーションに関する調査研究などを従前からの課題として取り組んできたと報告した。

認証評価機関への準備を協議した総会

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