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記事2002年11月3日 1869号 (3面) 
父母、学校代表らで宮城県私学振興大会
経常費の1/2助成達成決議
浅野知事 私学振興を重要課題 今後も授業料軽減に努力
 父母側の主催者を代表して、飯岡会長は「今後本県としてどのように教育について考えていくか、どのような戦略を持って対応していくか、公立との関係をどうするかが重要になってくる。補助金だけの問題ではない」とあいさつした。
 学校側を代表して、朴澤会長は(1)私学助成と(2)私学の民間活用の二つの問題があるとした上で、「本県の私学は昨年から定員の充足が難しくなってきている。地方財政のあり方についても本格的な検討が始まっている。本県の私学はインターハイなどでも大活躍し、また各校建学の精神の下に特色ある教育の推進を行っているが、いま教育は質の転換期にある」と述べた。
 来賓として、浅野史郎・宮城県知事の祝辞を代読した松木伸一郎・副知事は、私学は建学の精神の下に独自の校風をつくり上げ、特色ある教育を行っていることを高く評価し、「私学振興を県政の重要課題として位置づけ、授業料軽減などに努めてきた。私学の果たす役割の重要性にかんがみてできる限り私学振興に努力したい」とあいさつした。
 池田隆・全国私学父母の会長が私学助成の状況を報告した後、九里茂三・日本私立中学高等学校連合会長(九里学園理事長)は「宮城県私学は東北のリーダーとして、教職員が本気になっていい教育をしてほしい」と同県の私学を激励した。
 大会では「私立小・中・高等学校経常費の二分の一の助成の達成を促進」「従前以上の公私強調による安定的収容を図り、特別な補助制度の創設を促進」「校舎等の新増改築事業に対する特別助成に早期実現を推進」「教育改革推進特別経費の充実強化を推進」「私学教育費減税の実現を図る」の五項目を決議した。
 また、聖和学園高校の舞踊部と、宮城学院中学高校の音楽班・弦楽アンサンブル・ハンドベル班が、日ごろの練習の成果を披露、大会に華を添えた。

飯岡会長と朴澤会長から知事への決議文が松木副知事に手渡された

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