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記事2002年11月3日 1869号 (3面) 
錦秋を飾る私学の記念行事
鶴岡学園
創立60周年で式典 新たな発展に期待

 鶴岡学園(鈴木武夫理事長、北海道恵庭市)は十月四日、恵庭市の北海道文教大学体育館で創立六十周年記念式典(写真)を開いた。同学園は「北海道女子栄養学校」としてスタートし、現在、大学、短期大学部、高校、幼稚園を擁する総合学園へと発展。惠庭と札幌の二キャンパス体制となっている。式典には道内外から多数の来賓が出席。六十年の歩みを祝うとともに、新たな発展に期待を寄せた。
 鈴木理事長は式辞の中で、「学園の未来を切り拓くプラン」として、来春、北海道文教大学に人間科学部健康栄養学科、大学院グローバルコミュニケーション研究科の新設を予定していること、恵庭市を栄養教育のメッカにすること、札幌キャンパスでは地域の町内会、老人福祉施設とが連携した教育環境づくりを目指すことなどを挙げた。そのうえで「学園のメンバーが結末して未来を開拓すれば道は開ける」と力強く述べ、構想の実現に意欲を見せた。
 来賓代表として、後藤宏平・文部科学省高等教育局私学行政課課長補佐(遠山敦子・文部科学大臣代理)、黒氏博実・恵庭市長、森本正夫・日本私立大学協会副会長(北海学園理事長)、川並弘昭・日本私立短期大学協会会長(東京聖徳学園理事長)が祝辞を述べた。その後「学生メッセージ」として、北海道文教大学外国語学部英米語学科の今井正人さんが英語で学園の過去を振り返り、中国語学科の若井真子さんが中国語で学園の現在を語った。最後に、日本語学科の留学生・陳翌さんが流暢な日本語で学園の未来について「建学の精神を、これからも私たち学生が受け継ぎ実践していきます」と述べ、式典を締めくくった。


日本第一学園
90周年の記念式典 臼井元法相ら祝辞

 日本第一学園(加納誠理事長)は十月十五日、東京・両国の同学園講堂で創立九十周年記念式典(写真)を開催した。同学園は一九一三年、日本大学の最初の付属校として「日本大学中学校」の名称で開校。現在は両国に日本大学第一中学・高校を、千葉県船橋市に千葉日本大学第一小学校・中学・高校をそれぞれ擁している。式典には国会議員や日大関係者、同窓会や父母の会役員などが顔を見せ、同学園の前途を盛大に祝った。
 今年四月に理事長に就任した加納誠氏は式辞の中で、学園創設に尽力した初代理事長の加納金助氏、千葉の小中高の一貫教育を完成させた第二代理事長の加納弘氏(現学園長)と、歴代理事長の功績を振り返りつつ「学園の更なる発展と私学振興に尽力していきたい」と決意を新たにした。
 来賓を代表して臼井日出男元法相(衆院議員)、中澤正明・東京都私学部長、〓在幸安・日本大学総長、堀越克明・日本私立中学高等学校連合会会長、鵜澤義行・同学園同窓会長が祝辞を述べた。この中で臼井元法相は「二十一世紀の青少年を若竹のように心身ともに健康に育てていただきたい。学園にはこれから期して待つべきものがある。新理事長の下、地域のため、日本のためにより一層のご発展を」と学園の今後に期待を寄せた。また、〓在総長は「学園は日本大学の生成発展の過程の中で最も大きな光を放っている」とこれまでの付属校としての歩みを評価。そのうえで「価値ある教育活動のさらなる推進を」と促した。総会ではこのほか石原慎太郎・東京都知事や堂本暁子・千葉県知事からの祝電も披露され、学園に寄せる内外の期待の大きさを印象づけた。


武相学園
60周年記念し祝賀 教育内容の充実へ

 武相学園(坪井秀雄理事長)、武相中学・高等学校(井上正靖校長、横浜市港北区)の創立六十周年記念式典(写真)が十月四日、同校の創立六十周年記念講堂・体育館で、祝賀会が横浜市・新横浜プリンスホテルで行われた。
 主な記念事業は北軽井沢教育研修センターつまごい天日山荘の建設用地の買収・造成と建設、家庭科食物実習室新設、電動開閉式温水プール上屋新設などがある。
 坪井理事長はあいさつの中で、学園としては苦労の連続だったと過去を振り返り、「皆さんの協力がなくては、学園の生きる道はない。皆さんから温かい教えを受けてここまでやってきた」と語った。また「今後は教育内容の横並びではなく、教育内容を充実していく。個性の伸張、教育内容の多様化を目指し、教育改革を進める」と今後の意気込みを示した。
 井上校長は建学の精神「(1)道義〓揚 品性向上(2)個性伸張 独創力啓培(3)実行徹底 責任貫遂」を取り上げ、「これに基づいて、二十一世紀が求める人材の育成に努める」と述べた。
 また、来賓の堀井基章・神奈川県私立中学高等学校協会理事長は、「武相学園は神奈川私学の代表であり、私学の誇りだ」と評した。
 林英樹・神奈川県副知事は、「大規模な環境整備を計画的に実行してきた信念の下に、早くからさまざまな成果を上げてきた」とたたえた。
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