こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2002年11月23日号二ュース >> VIEW

記事2002年11月23日 1872号 (8面) 
情報教育推進のための支援
■「情報」授業研究会 G―ARTS協会

 画像教育の普及とメディア芸術の振興に取り組んでいる財団法人画像情報教育振興協会(CG―ARTS協会)は、十月十九日、東京・新宿区の工学院大学で平成十五年度からスタートする新教科「情報」に関する研究会を開催した。当日は教科「情報」の授業事例紹介として小島淳子・神奈川県立大岡高等学校教諭から、同校で実践している教科「情報」の授業事例紹介「生徒が生きる授業をめざして・情報A」の授業実践報告が行われたのに引き続き、「情報教育における実習の評価と指導について」をテーマとしたパネルディスカッションも行われた。
 このコーナーではコーディネーターの中村直人・千葉工業大学情報科学部教授から問題提起があった後、パネラーの小林道夫・神奈川大学附属中学・高等学校教諭と若林尚樹・東京工科大学メディア学部助教授から、実際の生徒の作品をいくつか例としたポートフォリオ評価と指導について報告があった。両氏は「評価観点の公開」と「評価の客観性の確保」の重要性を指摘、ペーパーテストの取り扱いなどについても真剣な討論が行われた。また、研究会終了後には主催者であるCG―ARTS協会から、同協会が新規事業として取り組む「情報教育における評価の研究」について説明があった。同協会では近々実施される試行試験を踏まえて新規の検定試験となる「ディジタルコミュニケーション検定」実施の準備を進める意向だ。


■「21世紀未来基金」 助成対象事業を募集

 コンピュータやインターネットの教育的利用に関するプロジェクトに対して助成活動を行っている「21世紀未来基金」では、十一月一日から平成十五年度の助成対象事業の募集を開始した。
 対象は国内の国公立私立幼稚園、小・中・高等学校、特殊教育諸学校およびそれに帰属する組織、教育研究団体、大学等教育研究機関などの団体で、プロジェクト実施に伴うハードウエア、通信関係機器、ソフトウエアの購入費、講師招待費、交通費等の活動費、その他プロジェクト推進に必要な経費が助成される。
 期間は平成十五年四月から平成十六年三月まで。金額は単独校プロジェクトが百万円まで。複数校プロジェクトが二百万円までで、総額二千万円。応募の受け付けは十二月十三日まで行っている。
 ◇申し込み・問い合わせ先=
〒107-0052 東京都港区赤坂1-1-12 明産ビル5階
NTTエデュケーショナルイニシアティブ内 21世紀未来基金事務局 
電話03(5114)8800 e-mail 21mirai@nttei.co.jp


■「アカデミックアライアンス」プログラム対象範囲を拡大
 マイクロソフト

 マイクロソフト株式会社(東京都渋谷区)は、情報技術者・開発者の育成を目的とした「MSDN(R)AcademicAlliance(MSDN アカデミック アライアンス)」のメンバーシッププログラムの対象範囲を拡大したことを発表した。
 従来対象としていた四年制大学に加えて、今回新たに短期大学・高等専門学校・専門学校にも拡大し、来三年一月六日から二〇〇三年度版の申し込み受け付けおよびメンバーシッププログラムの提供を開始する。
 「MSDN アカデミック アライアンス」は、情報処理・情報技術・コンピュータサイエンスなどの科目やコースを開講する学科や研究室を対象として提供する。メンバー登録することによって、情報処理・情報技術・コンピュータサイエンスなどの科目やコースを開講する学科や研究室単位での利用が可能となり、グループとしてプログラムに登録している学科や研究室の教員および学生は、年間十一万八千円の登録料のみで、最新のマイクロソフトのソフトウエア製品を利用することが可能となる。学科・研究室のパソコンはもちろん、自宅のパソコンにも自由にインストールすることができ、さまざまなテクノロジーを研究・学習することもできる。通常、ソフトウエアは利用者もしくはパソコンごとにライセンス料を支払っているが、このプログラムに登録すれば大幅にライセンス料を削減することができる。
 なお、同社では、二〇〇三年度版の早期申し込み特典として、来年一月六日から早期登録キャンペーンを開始する。キャンペーン期間中に申し込みすると、学科や研究室では、一年分の年間登録料で、最大十五カ月間「MSDN アカデミック アライアンス」を利用することが可能だ。登録対象は四年制大学・短期大学・高等専門学校・各都道府県認可の専門学校で対象となる学科・研究室の正教員。
 申し込み方法は全国の大学生協およびMSDN事務局で受け付けている。
 サービス内容、提供ソフトウエア製品の詳細については、次のウェブページを参照。
http://www.msdnaa.net/japan/
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞