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記事2002年11月23日 1872号 (9面) 
私学協会など四団体で静岡私学振興大会
教育費の父母負担格差是正
学校選択の自由を
経常費の1/2補助実現を決議
静岡県の平成十五年度私学予算編成に向けての私学振興推進大会が十月二十四日、静岡市のグランシップ大ホールで開催された。主催は静岡県私学父母の会連合会、静岡県私学協会、静岡県私立幼稚園PTA連合会、静岡県私立幼稚園振興協会の四団体。会場には県内の私立中学、高校、小学校、幼稚園に子供を通わせている父母ら約二千五百人が集まった。
 主催者団体を代表して、岡本肇・静岡県私学協会長(静岡県西遠女子学園中学高校長)はあいさつの中で「私学は建学の精神とそれに基づく教育方針の下に自己責任で学校を運営している。子供が夢を実現するために学校を自由に選択できるのが理想の制度だ」と指摘した上で、「教育費の父母負担公私間格差があり、経済的理由で子供の夢が閉ざされるのは残念だ。この公私間格差をできるだけ縮めて、学校を自由に選択できるようにしたい」と訴えた。
 宮下ちづ子・静岡県私立幼稚園振興協会理事長は幼児教育の健全な発展が社会の願いだとし、「私立幼稚園は預かり保育、子育て相談など地域の教育センターとしての機能を取り込んでいる。家庭教育の重要性と教育費の保護者負担の軽減を訴えていく」と述べた。
 来賓として、石川嘉延知事の祝辞を代読した鈴木雅近・静岡県副知事はこれに対して「私学は建学の精神の基に豊かな人間性の涵養を図り、県民の大きな期待に応えている。総合力と個性と活力にあふれた人材育成に今後とも努めてほしい。県の施策として、私学振興の充実に努めていく」と応えた。
 大会では「教育費負担の公私間格差の早急な是正」「私立幼稚園、小・中・高校に対する経常的経費の二分の一補助の実現」「私立幼稚園、小・中・高校にゆとりある指導と、教育の資質向上のために十分な教員を配置する費用の補助」「私立幼稚園、小・中・高校の施設設備の充実改善には、適切かつ実効ある施策を実施すること」―四項目を決議した。また、長谷川健太・NHKサッカー解説者が「ワールドカップの魅力」と題して、記念講演を行った。
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