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記事2002年10月23日 1867号 (2面) 
入学者選抜の公正確保
発表前の個別接触禁止対象拡大
文科省が通知
文部科学省は十月一日付で全私立大学に対して「入学者選抜の公正確保に関する通知」を事務次官名で発出した。一部私立大学で入学時の寄付金をめぐる不適正な経理処理問題が発生したことを受けて、昭和五十六年の「大学入学者選抜の公正確保等について」と「私立大学医学部における入学者選抜の公正確保等について」を改めるもの。
 今回の通知は、昭和五十六年の通知と比べると、新たに「合格発表は合否判定後速やかに行うこと」、「寄付金又は学校債を募集する場合は、学生募集要項に、応募が任意であること、入学前の募集は行っていないことを明記すること」を盛り込んだほか、合格発表前の個別の接触禁止の対象を「父母」から「保護者等関係者」に広げ、寄付金又は学校債の募集時期を「入学手続終了時以降」から「入学後」に改正したこと、さらに入学者選抜の公正が害されたと認められるときの補助金不交付の対象を「当該学部」に限定しないようにしたことが主な改正点。
 このほか今回の通知では、今後、入学者選抜に関して一切の疑惑を招くことのないよう、さらに入学者選抜方法の改善及び経理の適正な処理に努めるとともに、入学者選抜の管理運営体制全般について十分に点検を行い、必要な点について早急に改善されるよう強く要請している。
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