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記事2002年10月13日 1864号 (3面) 
新校長インタビュー (64) ―― 駒沢学園女子中学校
校長 鈴木 眞氏
理想めざし全力で
個性と希望にそった進学校


駒沢学園女子中学校(東京都稲城市)は、道元禅師の「正念(清く澄みきった心、まごころをみがくこと)・行学一如(まっすぐな心で理論と実践の一致をはかること)」を建学の精神としている。さらに「高い理想をめざして、今を全力で生きよう」を教育目標に掲げ、どんな状況にあっても信念を持って生き、行動力のある自立した女性として、平和に貢献できる人材の育成に努めている。
 四月に同中学校の校長に就任した鈴木眞先生は、「本校は進学校として新たに出発します。それは、学歴主義を満足させるためではなく、生徒の個性と希望にそった進学を実現するためです」と改革への抱負を語る。
 中学校では基礎・基本の充実を最大の課題として指導し、社会や自然のさまざまな現象を「調べる力」、データを基に「分析する力」、そして自分の見解を「表現する力」をつけることを目指している。つまり、多くの知識や技術を蓄積することよりも、いつまでも朽ちることのない「学ぶ力」の育成こそ「進学」の根幹であると説明する。
 今年度から「五日制」を実施しているが、「学校で学ぶ五日、家庭で学ぶ土曜日」という位置づけで、土曜日には「家庭で効果的な学習ができるような教材を配布する予定。「この教材を通して、学習に対する自立心を養っていきたい。学年が進むにしたがい、基礎力の強化だけでなく、テーマにそった調べる学習なども盛り込む予定」とのことだ。
 また、夏休み中には英語・数学・国語・社会・理科の「夏期セミナー」をそれぞれ一週間から十日間開講し、通常授業ではできない領域の学習や演習を行っている。生徒は主体的に受講し、基礎学力の充実と進学のための学力アップを図っている。
 入試においても、従来の国語・算数の二教科入試とあわせて、来年度からは社会と理科も加えた四教科入試もスタートする。精密な知識を問うことより、社会的・理科的な考え方ができるかを問う問題、どれだけの完成度があるかではなく、どれだけの可能性を秘めているかを見る問題ができればと、どの教科のスタッフも張り切っている。
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