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記事2002年1月3日 号 (18面) 
全国各地で私学の多彩な行事
昨年、秋から冬にかけて私立学校の周年記念行事が全国各地で開かれた。京都ノートルダム女子大学では創立四十周年記念式典・祝賀会、トキワ松学園小学校では創立五十周年記念式典・祝賀会が、また柏木照明氏(柏木学園理事長)の叙勲記念祝賀会、および栄北高校・埼玉工業専門学校の新校舎落成記念式典が行われた。




柏木照明氏の叙勲祝賀会
“私学の喜び”と堀井、田沼、中込氏

 柏木照明氏(柏木学園理事長、本部・神奈川県大和市)の教育に対する長年にわたる功績で平成十三年十一月、同氏は勲五等双光旭日章を受章した。それを記念して、叙勲記念祝賀会が昨年十二月十日、横浜市の新横浜国際ホテルで開かれた。当日は三百七十人が出席、柏木氏の栄誉をたたえた。
 発起人の一人の堀井基章・神奈川県私立中学高等学校協会理事長(堀井学園理事長)は「(柏木氏の受章を)私学全体の喜び」と、開会の言葉を述べた。
 来賓の中で、田沼智明・横浜学園理事長は「柏木氏の、教育界に尽力されたことに対する功績が認められたことは、今後も可能性のある人間として敬服している」とたたえた。
 中込三郎・東京都専修学校各種学校協会長(東洋美術学校理事長・校長)は、「まだまだ働いてほしい」とエールを送った。
 柏木氏はこれまでにも神奈川県知事表彰、文部大臣表彰、東京国税局表彰、藍綬褒章など多くを受章、教育界に多くの功績を残してきている。柏木氏は「(この受章は)教職員の理解ある支援の賜物で、教育を志した初心を忘れずに今後も教職員と運命共同体で頑張り、一層精進して私学の充実、発展に奉仕していきたい」と謝辞を述べた。




教養ある女性育成に貢献
京都ノートルダム女子大学40年祝賀

 京都ノートルダム女子大学(京都市左京区)は昨年十二月八日、同大学で創立四十周年記念式典・祝賀会を開催した。
 同大学は一九六一年の創立以来、四十年にわたって教養ある自立した女性の育成に貢献してきている。そして二〇〇〇年には文学部を人間文化学部に改め、英語英文、人間文化、生活福祉文化、生涯発達心理の四学科体制をスタートさせている。また、今年四月には京都ノートルダム女子大学大学院人間文化研究科を開設する。
 梶田叡一学長はあいさつの中で、「日本のニーズに応え、立派な学生を送り出す決意を表明し、確認し合う場にしたい」と述べた。
 続いて鎌田論珠理事長は「絆が、本学のアイデンティーであるとともに、未来への発展を表している。建学の精神に『徳と知』を掲げ、新しい時代の要請に応え、国際社会で活躍できる人材を育てていきたい」と抱負を語った。
 来賓として、大原謙一郎・大原美術館理事長、工藤智規・文部科学省高等教育局長が祝辞を述べた。
 なお、十二月十四日には、同大学で創立四十周年を記念して、「二十一世紀の教育と地球的諸課題」と題して国際シンポジウムが開かれた。シンポジウムには梶田学長ら四人が出席した。




創立50周年記念し祝賀会
トキワ松学園小学校の発展祝う

 トキワ松学園小学校(東京都目黒区)が創立五十周年を迎え、昨年十一月二十二日に東京・碑文谷のトキワ松学園体育館で記念式典、同三十日には東京・赤坂の全日空ホテルで記念祝賀会が開かれ、半世紀の確かな歩みと発展を祝った。
 式典には、在校児童を含め約四百人が出席。平野敏行・トキワ松学園理事長は式辞で関係者への謝意を表し、児童に「友達を思いやり、仲良く助け合って勉強に励むことが大事だ」と呼び掛けた。
 武田博信校長は、渋谷区常磐松町にあった学園施設が戦災で焼失して現在地に移り、昭和二十六年に児童三十七人で小学校が発足した経緯や、スクールカラー、校章の由来を説明。「苦しい時は父母が支え、五十年間に十三人の理事長と百三十人の教職員が支えて現在がある。トキワ松の児童として誇りを持ち、中学・高校・短大の皆さんとともに歩んでほしい」と語った。
 来賓からは酒井A・東京私立中学高等学校協会長、小杉隆・元文部大臣、巖谷勝正・さつき会(同窓会)会長が祝辞を述べた。
 祝賀会には約五百人が参加。主催者あいさつに続き堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長が祝辞を述べ、大森隆實・東京私立初等学校協会副会長が乾杯の音頭を取った。




新校舎落成で記念式典
埼玉工業専門学校・栄北高校

 埼玉工業専門学校・栄北高等学校(佐藤栄太郎理事長・佐藤孝司校長、埼玉県伊奈町)は昨年十一月二十二日、栄北高校新校舎・佐藤由江初代校長記念館・埼玉工業専門学校同窓会館の落成記念式典を挙行、県内外から多数の来賓が出席し、新校舎群の完成を祝った。
 栄北高校は二十一世紀の社会にたくましく活躍する人材の育成を目指して、平成十二年、開校した。現在、普通科、国際情報技術科、自動車科の総定員数六百人。まだ完成年度には達していないものの、一学年の生徒数を二百人程度に抑え、習熟度別に三十人前後のクラス編成を実施、生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育は、新しい教育スタイルの少数精鋭校として注目を集めている。
 埼玉工業専門学校は、同校の初代校長で、設置母体である佐藤栄学園の創設者・佐藤由江氏が自動車整備技術者養成の必要性を痛感し、昭和三十四年に開校した。現在、自動車整備科、車体整備科、情報技術科、レース研究科の四学科を設置、自動車整備士国家試験の合格率、就職率ともほぼ一〇〇%の実績を誇る。
 式典の後に行われたアトラクションでは、栄北高校や系列校の花咲徳栄高校、埼玉栄高校の生徒が筝曲やハンドベルなどの記念演奏を行った。
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