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記事2002年1月3日 号 (15面) 
東京富士大学が開学へ
経営学部ビジネス学科を設置
昼夜開講制、特色ある研究ゼミ




 今年四月、東京・高田馬場に東京富士大学(二上貞夫理事長、早坂忠博学長)が開学する。経営学部ビジネス学科を設置し、多様化する社会の中で、広い視野で物事をとらえ、的確な判断をくだして実行できる経営学的なセンスを身につけた人材、複雑な社会のニーズにフレキシブルに対応できる人材の育成を目指す。同大学開学に伴って、現在の富士短期大学は東京富士大学短期大学部と名称を改め、新たなスタートを切る。
 東京富士大学経営学部ビジネス学科は、社会から求められる人材の育成・教育はフェイス・ツー・フェイスの関係によってのみ実現できると考え、講義形式の授業でも少人数編成を重視する。また、担当教員が生活全般も含めたアドバイスを行うチューター制を一年次から導入、四年間にわたって親身な個別指導を行っていく。教養科目は外国語活用、コンピュータ操作、コミュニケーション、会計財務データ活用の四つのリテラシーを柱に、社会人に欠かせない実践的な能力を身につける。専門科目では経営学を核に、商学、経済学、会計学を体系的に学ぶ。さらに二年次からは「ビジネス・マメジメント」「ヒューマン・マネジメント」「マーケティング」「環境経営」「ビジネス経済」「会計(公認会計士・税理士)」のいずれかの研究ゼミに在籍し、参加型・探求型の密度の濃い演習を通して、ビジネスにおける得意領域を確立していく。
 研究ゼミには「研究テーマ別演習」と「共通テーマ演習」の二つのタイプの演習が設置されているので、専門分野を一つの視点から深く追求するだけでなく、異なる角度から立体的に幅広く学び、より実践的で役立つ知識を積み上げることができるシステムとなっているのが特徴。「共通テーマ演習」は研究ゼミごとに設けられ、「研究テーマ別演習」は各テーマの教員が、学生個々の将来を見据えた丁寧な指導を実施、従来の大学のゼミとは一線を画している。
 また、東京富士大学では、富士短期大学の夜間教育の伝統を受け継ぎながら、もう一度大学で学びたいという社会人や主婦をはじめ、多様な学生の学習意欲に応える昼夜開講制を採っている。昼間主コースは社会人選抜入試も行っているので、主婦や社会人が自分のライフスタイルに合わせて学ぶこともできる。一方、夜間主コースは昼間主コースの授業を六十二単位まで履修できる。これは卒業に必要な単位の二分の一に相当する。夜間の授業だけを履修しても、四年間で卒業できるよう科目が配置されており、教育内容は昼間主コースと同様でありながら、リーズナブルな学費で学べることが夜間主コースならではの特徴だ。
 一方、大学と同じキャンパスにある東京富士大学短期大学部経営学科では経営マネジメントの基礎を身につけたうえで、企業経営のさまざまなテーマにアプローチする。経済の仕組みや考え方に対する理解を深めながら、多様化・複雑化する経済活動を把握する力を二年間で身につける。それとともに、社会人としての豊かな知性と柔軟な思考力を養うために、人文・社会・自然科学関係の科目やコンピュータ関連科目、外国語科目も豊富に用意されている。学生一人ひとりの興味や将来の目標に合わせて「マーケティングコース」「ビジネス心理コース」「経営情報コース」「経済学コース」の四つのコースに分かれて学ぶことにより、卒業後はそれぞれの専門性を生かした職業に就職できるようになっている。また、興味あるテーマをより深く、より専門的に学ぶ少人数のゼミ教育を重視、ディスカッションや意見交換などを通して、自主的に研究に取り組む姿勢を養う。さらに課外講座も充実しており、学生の資格取得をバックアップ。日本の伝統文化を見つめ、社会人として必要なマナーを身につける教養講座と、ビジネスシーンにおいて有利な資格を取得するための検定講座が用意されていることも魅力の一つだ。
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