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記事2001年9月23日 24号 (9面)
教育改革とのかかわり言及
古賀青山学院大教授講演、分科会で討議
東京私学教育研究所(堀一郎所長)はこのほど、東京・市ヶ谷で学校図書館研究会「講演会」を、また七月九日には同・港区の芝中学高校で同じく「分科会」を開催した。 講演会では青山学院大学の古賀節子教授が「学校図書館の活動について」と題し、学校の中での図書館のあり方、教育改革とのかかわり方などについて言及した。 古賀教授は、学校図書館を子供一人ひとりの個性・能力を伸ばす、いわば個に視点をあてた学習の実践の場ととらえ、「教師が授業で教える場合と、子供が分かる学習プロセスの二つを支援する場所」と考えている。また学校教育の改革の扉を開けるのは学校図書館の一つの活動とし、「そのかぎは第一に教師の意識改革であり、第二に司書教諭や図書館職員の働きに負うところが大きい」と、教師の意識改革の大切さを説いた。 一方、「分科会」では(1)図書館係教諭としての仕事(2)司書教諭および司書としての仕事の二つに分かれて、各学校が抱えている課題を協議し、情報交換した。このうち、(2)については図書購入の基準と視聴覚の選定の点につき、「担当者が随時決定している」と言う学校の方が「委員会を開いて決めている」学校を上回った。また、視聴覚資料を図書館で扱っている学校と扱っていない学校とは同数だった。さらに、「司書教諭と司書との仕事の内容の具体的な違いが分からない」という質問も出された。 会場となった芝学園には約二万三千冊の蔵書があるが、その中でも文学の本が多くそろっている。
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