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記事2001年7月3日 17号 (2面) 
日私小連・東京地区教員研修会
21世紀の私学教育


 日本私立小学校連合会(長谷川良昭会長=大乗淑徳学園理事長)は六月八日、東京都千代田区の暁星小学校(清水和幸校長)で平成十三年度(第三十八回)東京地区教員研修会を開き、約千人の教員が参加して「21世紀における私学教育の実践」をテーマに公開授業や分科会研修で研さんを積んだ。全国トップレベルの活躍で知られている、暁星小学校の合唱、サッカーの実技も披露された。

東京の私学が総合学習の開拓者
都内私小教員1000人が参加

 開会式では長谷川会長の代理で武田博信副会長(トキワ松学園小学校長)が「新しい教育活動として来年度から総合学習が実施されるが、その基をつくったのは私たち私学だ。日本の義務教育で東京の私立小学校がリーダーとなるように頑張ろう。今年一月には『2000年代の教育宣言』を採択したので、教育の柱にしてほしい」、来賓の小野田有・東京都生活文化局私学部長が「仕事柄、私立の幼稚園から高校まで縁があり、最も私学らしさを感じるのは小学校だ。都民に高く評価されている伝統や実績は、情熱を持って研さんを重ねられた先生方のご努力のたまものだ」とあいさつ。
 清水・暁星小学校長は「建学の精神を深め、教師として力をつける機会として会場校をお受けした。プラスになるものを感じ取っていただきたい」と歓迎の言葉を述べた。永年勤務者二十六人の表彰も行われた。
 朝礼に続く公開授業のうち、四年生社会科では「暁星の昔」をテーマに取り上げた。研修の合い間には校舎のロビーで聖歌隊による合唱が披露され、体育の公開授業・分科会研修では、地下体育館の屋上に設けられた校庭で、五人制少年サッカーの実技が行われた。
 分科会では十五部会のほか、特設会場(教頭会)で暁星小の宿泊学習が紹介され、清水校長が「暁星小学校の教育」と題し講演。明治時代の草創期からの校史をひもとき解説した。講師も元巨人軍の野球解説者・吉村禎章(学級経営)、フリーアナウンサー・生島ヒロシ(体育)、絵本作家・葉祥明(学校図書館)の各氏ら、多彩な顔ぶれだった。


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