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全私学新聞

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記事2001年7月3日 17号 (2面) 
高等職業教育機関の在り方
「専門大学」視野に
全専各連総会開く
 全国専修学校各種学校総連合会(鎌谷秀男会長=修成学園理事長)は六月二十日、東京・市ヶ谷の私学会館で第四十六回定例総会・第九十一回理事会を開き、平成十二年度事業・収支決算報告を承認した。役員補選では、副会長に八文字敏宏・八文字学園理事長を選任し、病気療養から復帰した伊東兵次・前会長(伊東学園理事長)を顧問に迎えた。また、六月末日付で横山茂・事務局長が退任して参与となり、菊地孝史・事務局次長が事務局長に昇格することを了承した。
 鎌谷会長はあいさつの中で、(1)高等職業教育機関としての在り方(2)人材育成と職業能力の開発の二点を重要課題に挙げ、「文部科学省では高等教育局が主管となり、専修学校が高等教育機関としてはっきり位置付けられた。制度的に学校教育法の一条校、さらに『専門大学』化も視野に入れて振興策を考えたい。厚生労働省からの委託訓練は(正課に対して)補助的なものだが、生涯学習のノウハウを作る事業でもあり継続を求める」と語った。
 事業報告では、専門学校公的受験資格の格差是正について十四年度から税理士の受験資格が与えられることが報告された。意見交換では、短期大学が準学士課程の二年制大学、高等専門学校が専科大学を目指しているように、「専門大学」化を前面に押し出して運動を強めるよう求める声が聞かれ、大森厚・名誉会長(中央工学校理事長)が「(他校種の動きに振り回されず)王道を歩むべきだ」と所感を述べた。
 文部科学省からは、金口恭久・生涯学習政策局生涯学習推進課長が来賓として「生涯学習の中で職業教育をどう考えるかが重要で、専修・各種学校教育の振興、IT講習など予算の確保に努める」とあいさつしたほか、安間敏雄・同局専修学校教育振興室長は、高等教育における専門教育の在り方に関する検討会(専門教育課の職員と専門学校関係者の勉強会)で(1)専門学校教育の現状と課題(2)専門学校における職業人養成の在り方(3)今後の専門学校教育の在り方を検討していることを強調した。



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