こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2001年7月23日号二ュース >> VIEW

記事2001年7月23日 19号 (7面) 
東短協 私立短大・併設大学の進学懇談会
教員、保護者、生徒が参加7月13日には広報協議会も
 東京都私立短期大学協会(佐藤弘毅会長=目白大学短期大学部理事長・学長)では、短期大学の学生募集に向けた広報活動に積極的に取り組んでいるが、六月二十八、二十九の両日、東京・市ヶ谷の私学会館で「第二十九回私立短期大学・併設大学(東京・関東)進学懇談会」を、これに先立つ十三日には同会館で会員校の広報担当者を集めて「広報担当者研究協議会」を相次いで開催した。
 進学懇には東京と関東の九十二の短大と併設大学が参加した。短大ごとに相談コーナーを設けるとともに、無料で大学案内パンフレットを入手できる資料コーナーを設けた。二日間で高校百四十九校から百九十九人の教員と、三十二校から五十五人の保護者・生徒が会場を訪れた。
 この懇談会は東京と関東の短大の情報を一度に入手できる貴重な機会として高校の進路指導担当の教員の間では定着。昨年から参加対象者を保護者・生徒にも広げた。
 研究協議会では「推薦入試とAO入試を考える」と題して高校教諭二人、短大の入試広報担当者二人が話し合った。順天中学・高校の井上慶彦進路部長はAO入試を「選抜・選考型」と「対話型」とに分け、「対話型」は同校の教員間では安易な入試だという意識があり、生徒に受験させることに積極的ではないとした。
 都立墨田川高校の岡本眞一郎教諭も本当に受験生の適性とマッチしたAO入試が行われているか疑問だと述べ、高校側にはまだまだAO入試に対する不信が根強くあることをうかがわせた。
 短大が今後取り組むべき課題については、井上氏が専門志向、教養志向、資格志向のいずれの道を取るのか、人材育成の方向性を明確にすべきだとした。また、入試問題もアドミッション・ポリシーの表れだとし、大学入試センター試験に短大が参加することには否定的な見方を示した。岡本氏は就職指導に力を入れるとともに、より一層個性が見える大学づくりに期待する、と述べた。



記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞