【鳥取県】

　鳥取県の平成十三年度私学振興予算の総額が、二十八億八千四百九十万円（前年度比四・八％増）と決まった。
　経常費補助の生徒一人当たりの単価は高校が三十九万七百八十八円（同一四・三％増）、中学が三十四万八千二十四円（同一〇・三％増）となった。前年度と比べて伸び率が大きいのは、生徒数の減少のため。このうち、経常費補助の特別分として、高校でＩＴ研修および技術者活用経費などが新規に加えられた。
　幼稚園児の経常費補助単価は十四万五十円（同五・三％増）。このうち、特別分の少人数教育実施のための経費としてティーム保育推進事業が新規に加えられた。
　専修学校では、経常費補助の特別分の技能教育施設運営費として七百四十四万円が新規に設けられた。これは広域通信制高校と技能連携し高校教育を充実させるための経費。
　また、私立高等学校授業料減免補助として九千四百六十五万六千円（同四三・四％増）、私立中学校授業料減免補助として三百十九万二千円（同三二二・二％増）が計上された。伸び率が大きかったのは、新たに高校が広域通信制の生徒と県外在住者を対象に加えたためと、中学校が高校の減免対象者の基準に拡大したため。そのほか、新規事業は私立高校チャレンジ２１支援事業として百万円が補助された。これは私立高校と専修学校の生徒の、自主的な取り組みに対し学校が支援するための経費を補助するもの。

【広島県】

　広島県の平成十三年度私学振興予算の総額は百七十億三千八百五十六万円と決まった。前年度と比べると、一・七％増となった。
　このうち、経常費補助金の総額は百六十億二千八百九万六千円で、前年度と比べると一・七％増。
　経常費補助の生徒等一人当たりの単価は、高校が三十一万二千五百二十円、中学校が二十五万九千五百四十円、小学校が二十五万七千九百八十円となった。前年度と比べると、それぞれ三・一％増、四・一％増、三・九％増と順調に伸びた。幼稚園児の経常費補助単価は十五万七千百四十円で、前年度と比べると三・八％増と伸びた。経常費補助の専修学校の高等課程の学生の一人当たりの単価は、三万六千円で前年度と同額。
　また授業料等軽減補助金として三億九千三万二千円が計上された。前年度と比べると〇・四％増。
　前年度、新規事業として設けられた通信制高等学校教科書等給与事業等補助金は五百五十三万二千円が計上された。これは通信制の高校に通う生徒が使用する教科書代を援助する高校に対して補助するもの。

【千葉県】

　千葉県の平成十三年度私学振興予算の総額が三百二十六億六千四百八十四万四千円と決まり、前年度と比べて一・六％増。
　経常費補助の生徒一人当たりの単価は高校が二十九万八百九十円で、前年度と比べて三・〇％増となった。中学および小学校が六・三％増の二十四万八千八百三十円。新規に通信制の高校の生徒一人当たりの単価が五万五千二百六十円設けられた。幼稚園児の経常費補助単価は十四万七千五百五十円で、前年度と比べると四・一％増となった。
　新規事業では、高校定時制等教育振興奨励費として四百三十七万千円が補助された。この中には教科書給与費および修学指導費が含まれている。