こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2001年6月3日号二ュース >> VIEW

記事2001年6月3日 14号 (3面) 
私立高校3万7千人減少
今春の中高校生徒数調査
中高連
 私立高校の平成十三年度生徒数は、百十八万四千六百六十六人で、前年度と比べ三万六千九百三十四人減少していることが、五月二十二日、日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)の調査結果で明らかになった。
 この調査は、同連合会が毎年、来年度政府予算編成に向け、予算要望の基礎資料とする目的で、実施しているもの。調査は四月十日現在。通信制等を除く。
 調査結果によると、私立高校における今年度の入学生(第一学年)は、三十九万八千八百九十六人で前年度に比べて一万八千百六十七人減少していた。
 今春の中学校卒業者数は全国で、前年度に比べ約五万四千人減少していることから、私立高校は就学人口減少数の三三%を引き受けたことになる。高校教育における私立高校のシェアは三〇%弱。
 私立高校の今春の入学生に関しては、四十二都道府県で前年度に比べ減少が見られたが、石川、三重、滋賀、鳥取、島根の五県では、十六人から百四十五人の幅で新入生が増加していた。このうち滋賀県ではその他の学年も加えた生徒総数でも前年度比増加していた。一方、東京や埼玉、大阪、福岡といった大都市圏では前年度に比べての生徒数の落ち込みがより大きくなっている。高校の入学者数は、出生率の低下から平成に入って以降、長期の低落傾向を示しており、平成元年度に約二百五万人を数えた中学校卒業者数は、平成二十三年度には約百十七万人にまで減少、私立高校の生徒数も現在より二十五万八千人少ない約九十二万七千人にまで減少するとみられている。

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞