神奈川県私立中学高等学校協会（堀井基章理事長＝堀井学園理事長）は五月二十一日、神奈川県・横浜市の神奈川県私学会館で定時総会を開催、平成十二年度事業報告並びに収支決算案の承認、十四年度県費助成についての要望案の承認、および十四年度私立中学高等学校入学選抜についての申し合わせ案を承認した。
　堀井理事長はあいさつの中で「一番大切なことは各校が建学の精神に基づいた特色ある教育を展開し、（私学の良さを）県民にピーアールしていくように努力することだ」と強調した。
　同県の私学助成は十二年度には十年度並みに回復、十三年度には標準的運営費方式が導入されたが、私学を取り巻く環境は依然厳しい状況にあることを考慮し、十四年度県費助成については、公私間の教育費格差是正を中心に要望をしていく。私立中学高校の経常費補助については、県内公立の経常費の実績値を私立の標準的運営費とし、その二分の一の補助を要望、および公私間の教育費の保護者負担格差是正のために授業料等軽減補助の所得制限を緩和し、補助対象人数を拡大するとともに、補助単価について増額を要望していくことなどを決定した。また十四年度入学選抜については、中学は志願者受付が十四年一月八日以降、入学者選抜が同二月一日以降と決まった。高校は推薦入試の志願者受付が同一月十八日以降、入学者選抜が同一月二十二日以降、一般入試については、志願者受付が同一月二十五日以降、入学者選抜が同二月十日以降と決まった。また進路相談は十二月十五日となった。