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記事2001年6月13日 15号 (7面) 
新校長インタビュー (28) ―― 拓殖大学第一高等学校
校長 篠塚 良一氏
心身健全で思いやりある青年
進学指導と部活に力を


 拓殖大学第一高等学校(東京都小平市)は「心身ともに健全で素直で思いやりのある青年の育成」を教育方針に掲げる、拓殖大学の付属高校。男女共学で、現在約千五百人の生徒が在籍している。四月から同校の校長に篠塚良一氏が就任した。
 篠塚校長は都立高校に三十五年間勤めた後、大学の入試部で学校説明会などを通し広報活動を行ってきた。年間を通して約二百五十校の中学・高校を訪問してきたという。
 「学校に入ると、その学校の様子がだいたい分かる」と語る。
 これまでの教員生活の経験を生かして、「進学指導と同時にクラブ活動にも力を入れ、文武両道を目指していきたい」と篠塚校長は抱負を語る。
 校長に就任して以来ほぼ毎日、教員と面接を実施している。
 「先生たちの考えていることや要望などを聞きたいため」だ。
 生徒たちの中にも溶け込もうと、朝、校門に立ち、あいさつをする。
 同校は一年次から普通と理外(理数・外国語)の二コースに分かれる。二年次から普通コースを文科系と理科系に分け、選択科目を多く導入している。また理外コースは理数クラスと外国語クラスに分け、少人数編成で授業を行っている。
 教育は「人間愛の尊重」「個性能力の伸長」「社会的実践力の育成」「文化と伝統の尊重と国際理解の推進」の四つを特色としている。
 その中で、国際理解の推進とともに、国際的に活躍する人材の育成という観点から、国際体験学習を積極的に進めている。
 夏休みを利用してのニュージーランド(前年度までカナダ)、カナダでの英語研修が行われている。また中国修学旅行は二年の三月に実施しており、今年で十三回目を数える。さらに、長期留学生を積極的に受け入れており、今年はブラジルとベネズエラからの二人の留学生が学んでいる。特に外国語教育には力を入れており、英語以外に第二外国語として中国語、スペイン語も選択できるようになっている。
 最近、篠塚校長が保護者からの話でうれしかったことは、「子供が学校に通うことが楽しいと言っている」と報告を受けたことだ。「教育の目標はここにあるのではないか」と顔がほころぶ。地元の住民にも尊敬されるような高校を目指していく。

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