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記事2001年5月3日 12号 (11面) 
東短協 春季総会で事業計画決まる
進学懇、豪州留学今年も実施
新会長に佐藤目白学園理事長、副会長に森脇産能短大学長
 東京都私立短期大学協会は四月十九日、東京・市ヶ谷の私学会館で春季定期総会、理事会を開いて、任期満了に伴う役員改選を行い、会長に佐藤弘毅・目白大学短期大学部理事長・学長を、副会長に森脇道子・産能短期大学長を選出した。任期は二年。総会では、高校教諭と生徒・保護者対象の「私立短期大学・併設大学進学懇談会」の開催やオーストラリア大使館との共同企画による「オーストラリア短期留学」の実施など平成十三年度事業計画を決めた。
 「進学懇談会」は六月二十八、二十九の両日、市ヶ谷の私学会館で開催する。参加短期大学・併設大学は東京と関東の九十二大学。約四百人の教員、生徒・保護者の参加を見込んでいる。この進学懇談会をPRするためのリーフレットとポスターも制作し、全国の高校へ約九千部配布する。また、これに先立ち六月十三日には東京の短期大学の入試広報担当者らが集まり「短大情報交換交換会」を開く。東京においても短大を取り巻く環境が年を追うごとに厳しさを増しているため、パンフレット「新東京短大宣言」も四万部制作するなど、広報活動には力を入れる。短大生が主題別体験学習などを通して現地で英語を学ぶ「オーストラリア短期留学」は、八月二日から三十一日までの四週間の日程で実施。クイーンズランド大学をはじめとする提携大学に、東京の私立短大生約百二十人を留学させる。短大職員の研修会は今年度新たに短大の中堅職員を対象にした「大学中堅職員・リーダー研修コース」を発足させる。十一月二十一日から一泊二日の日程で、変革期の短大サービスの在り方を研修する。
 協議に先立ち「自己点検と外部評価」をテーマにした鼎談が行われ、進士五十八・東京農業大学短期大学部学長、阿部幸子・青山学院女子短期大学長、森脇道子・産能短期大学長が話し合った。進士氏は東京農大短大部が昨年実施した外部評価の取り組みを紹介したうえで、学内改革でできないことを外部評価の結果を受けて実行することができると、そのメリットを指摘。阿部氏も外部からの視点で改革すべき点に気づくことが重要だと、これに賛同した。進士氏は自己点検評価の一環として学生による授業評価を行っていることも紹介したが、これに参加しない教員がいると、問題点を挙げた。森脇氏はこの点について、産能短大では現在、専任教員は一〇〇%授業評価を受けているとし、授業の共同研究などを通じて教員の自発的な参加意欲が高まったと述べた。

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