こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2001年5月3日号二ュース >> VIEW

記事2001年5月3日 12号 (11面) 
新校長インタビュー (25) ―― 実践学園中学・高等学校
校長 小曽根 克美氏
難関大学めざす進学校
同時に人間性育て、部活重視


 実践学園中学・高等学校(東京都中野区)は昭和十年商業高校として出発、その後、進学希望者に対応するため、平成二年から普通科を新設した。そして平成八年から中学校を開校した。今年三月に最後の情報経済科の生徒が卒業した。
 同校では(1)難関大学を目指す(2)豊かな人間味ある人材を育てる(3)学習・部活動の両立の三つのビジョンを設けている。
 「特に今後は生徒が目標とする大学に合格できるように、教職員もできる限り協力していく。しかし、学力がついても人間味のない人は社会に出ても通用しない。クラブ活動で集団生活を経験し協調性を身につけるように育てたい」(小曽根克美校長)
 カリキュラムは中高一貫教育の長所を生かした独自の教育プログラムを作成している。中学を「ベイシック」、高校一―二年を「アドバンス」、三年を「マスター」と位置づけ、高校二年からは生徒一人ひとりの目標の進路に合わせた「特進」「文理」「普通」の三つのコースで学習を行っている。
 努力目標として、(1)わがままを抑える(2)人に迷惑をかけない(3)人に親切にしようの三つを掲げる。
 国際教育、情報教育にも力を注いでいる。
 国際人としての感性を磨き、幅広い視野を養うために国際交流を積極的に推進している。中学三年生の夏休みに行われるニュージーランドへの短期留学では、語学研修のほか現地の提携校と交流する。高校一、二年では希望者を対象にイギリス(オックスフォード)で短期の語学研修を実施している。また、今年から高校で希望者を対象にニュージーランドで一年間の留学で語学研修を始める。異文化を理解し、本物の国際人となるための柔軟な思考力を磨くのが狙いだ。
 普通コースでは「情報処理」「情報演習」の授業が行われており、現在、二教室に百台のパソコンが設置されている。
 クラブ活動も活発で、特に卓球部はこれまでに全国、関東大会で数多くの団体・個人優勝を遂げてきた実績と伝統を有している。
 小曽根校長は大学卒業後、社会科の新任教員として同校に勤務。卓球部の監督として、インターハイに二十三回出場するほどの実力のあるチームに育て上げた。全日本のチームのヘッドコーチもこなした。卓球部と同様、これからは進学校としても名門校を目指す。

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞