構造改革を政権の主要課題に掲げた小泉純一郎内閣が四月二十六日に発足、文部科学大臣には文部官僚出身の遠山敦子・独立行政法人国立西洋美術館理事長が就任した。遠山文科相は、高等教育局長、文化庁長官などを歴任、まさに即戦力の人材。町村信孝文科相の後を継いで中央教育審議会を中心とする教育改革のかじ取りを行うことになる。
　当面は教育基本法、その中に盛り込む教育振興基本計画などについての省内での検討をまとめ、中教審に諮問を行うことになるが、政治課題となりかねない教育基本法の見直しにどのような方向性を示すのか、また小泉総理の構造改革路線を教育改革にどのように生かすのか教育関係者はもとより、国民の関心を集めそうだ。
　また五月一日には副大臣の顔ぶれも決まった。文部科学省の副大臣は、広島県選出の岸田文雄・衆議院議員（自民党）と比例東海選出の青山丘・衆議院議員（同）。同省の大臣政務官は両人とも再任となった。