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記事2001年5月23日 13号 (3面) 
大学コンソーシアム京都の42大・短大と早大で単位互換
今年度からスタート
 大学コンソーシアム京都の単位互換包括協定に参加している四十二の大学・短期大学と早稲田大学(奥島孝康総長、東京都新宿区)は五月八日、今年度から新たに相互の単位互換をスタートさせると発表した。
 今年度は京都の十六大学・短期大学の二十三科目と早稲田大学の八科目を提供し合う予定だ。これらの科目はいずれも夏季および春季集中科目として開講される。受け入れ学生は双方がほぼ同数になるようにし、年間十人程度を予定している。履修できる単位数は二―四単位程度で、履修した学生の所属する大学の単位として認定される。実験実習費が学生の個人負担となるほかは、特に学費は徴収しない。
 京都地域の各大学は京都に関するさまざまな科目を開講しており、単位互換でもこれら科目を「京都学」として積極的に提供している。提供予定科目の中では「京都の歴史と文化財」(科目提供大学=京都橘女子大学)、「京都の文化D」(同志社女子大学)、「京都学生・青年環境イニシャチブ演習」(立命館大学)といった「京都学」科目がある。また、「支えあう健康〜エイズと社会」(京都産業大学)のように、NPOで活躍中の人を講師として招き、最新の情報を学ぶことができる科目も用意されているのが特徴だ。早大側の提供予定科目にも「実験と映像で探る自然」「熊野を知る地域創成のための表現行為」などの特色ある科目名が並んでいる。
 今回の単位互換は集中講義における学生の相互乗り入れという形で行われるが、いずれはテレビ会議システムを活用した遠隔講義、オンデマンド型授業などの展開も検討していくという。

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