【富山県】
　富山県の平成十三年度の私学振興予算が四十九億百三十八万七千円となった。前年度と比べて一・〇％増となった。
　経常費補助の生徒一人当たりの単価は高校が三十二万三千二百九十九円、幼稚園が十五万二千三百九十六円となり、前年度と比べると両方とも四・三％の伸び率を示した。
　新規事業は三つ設けられた。一つ目は私立高等学校特色教育振興事業補助金一億八千九百三十六万三千円の中に生徒資格取得助成費として九百万円が計上された。これは将来職業人として必要な具体的資格を取得させるために、「生きる力」などを育てる課外活動を積極的に行っている学校に対して必要経費に補助するもの。高校生が取得できる資格として、ボイラー技師、危険物取扱者、測量士、アマチュア無線技師などがある。
　二つ目は私立学校ＩＴ（情報技術）教育特別推進事業として三千万円が補助された。三カ年計画で、高校では学年単位でできる簡易なマルチメディア室の整備と、すべての教室や特別室のＬＡＮ接続による校内イントラネットの構築にかかわる費用に充てられる。
　三つ目は私立学校ＰＣＢ使用照明器具交換事業に七百二十八万六千円が補助された。

【秋田県】
　秋田県の平成十三年度私学振興予算がこのほど決まった。私学振興予算の総額は四十二億八千五百四十六万千円となり、前年度と比べて三・〇％の減。
　経常費補助の生徒一人当たりの単価は高校が三十一万三千六百七十円で前年度と比べて三・二％増、中学が二十六万二千五百四十円で四・〇％増となった。
　幼稚園児の一人当たりの経常費補助単価は、学校法人立が十五万二千七百八十円で前年度と比べると四・三％増、その他が五万三千三百五十円で前年度と比べて〇・三％増。
　専修学校の学生一人当たりの経常費補助単価は五万三千五百三十円で、前年度と同額だった。
　経常費補助以外では、預かり保育推進事業費として四千三百十万円が計上された。前年度と比べて五・六％増。
　私立学校特色教育振興モデル事業費として三十八万円が補助された。これは一人の教員がヨーロッパやアメリカへの視察に掛かる費用に補助される。
　また高校生海外修学旅行等支援事業費補助金として、七百二万円が計上された。これには海外修学旅行支援事業分と国際交流推進事業分が含まれる。前年度と比べて二七・六％の大幅な増となった。

【静岡県】
　静岡県の平成十三年度私学振興予算が二百十五億二千六百九十万六千円（前年度比〇・一％減）となった。
　経常費補助の生徒一人当たりの単価は、高校が三十万二千六百二十円（同二・九％増）、中学校が二十六万七千九百十円（同三・九％増）、小学校が二十六万七千三百五十円（同三・八％増）。高校は初めて三十万円台に乗った。
　幼稚園児の一人当たりの経常費補助単価は十四万六千六百五十円（同四・一％増）。
　専修学校の学生一人当たりの補助単価は、高等課程で七万五千六百五十円だった。
　このほか幼稚園関係では私立幼稚園ふれあい人づくり事業費として六百三十万円、私立幼稚園預かり保育推進事業費として二千七百九十五万円などが計上されている。
　また二十一世紀を担う人材を育む私学教育推進事業費として、小・中・高校に六百三十万円、幼稚園に六百万円、専修学校各種学校に三百万円が補助された。これは教職員の資質向上のための研修事業費に補助される。
　このほか私立学校地震対策緊急整備事業費として二億七千八百五十万円が計上されている。