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記事2001年4月23日 11号 (11面)
新校長インタビュー (24) ―― 八王子高等学校
校長 澤柳 義生氏
八王子高等学校(東京都八王子市)の澤柳義生校長は「人間性尊重の心を高校時代に養ってほしいと思います。つまり、人と自然を愛し、違いを認めつつ拒絶せず、協力し合える思いやりのある心、そして物事を的確に判断する力、包容力とバランス感覚を併せ持つ人間教育を目指していきます」と教育方針を語る。 カリキュラムでは平成十三年度の一年生から進学準備に特化させた「文理特進コース」を新設した。コースは普通、英語、芸術とそれに文理特進の四つになった。「文理特進コース」を設けるに当たって、同校では昨年の二月から特進コースを設置している学校を訪れ、勉強会を行っている。このコースの選抜試験では英語、数学、国語の三教科を実施、当日の試験の結果のみで決定した。 「これからは今まで以上に進学面にも力をいれ、バランスのとれた人間教育とともに、生徒が夢に向かった自己実現をできるように組織的にサポートしていきます」 普通コースは十二クラス(一クラスはスポーツ)、芸術コースは音楽専攻と芸術専攻とに分かれ一クラス。英語コースは一クラス、三十八人が学んでいる。ネイティブと日本人教師とのチームティーチングを導入している。 国際理解教育も重視しており、各留学機関を通じての留学生の長期受け入れ、オセアニア、アメリカなどへのホームステイおよび、各界から著名人を招き講演会などを行っている。 同校は今年三月に九階建ての校舎が完成した。今は校庭の整備をしており、これも五月下旬には完成する。新しい校舎はコンピュータ教室、理科実験室、家庭科教室などの特別教室を充実させた。そのほか、地下三階、地上六階の総合体育館、ピアノレッスン室、デザイン室、版画室などの充実した施設が自慢だ。 十三年度は六百七十一人の新入生が入学した。 「校舎の建て替えとコース制の充実、特に文理特進コースの設置がよかったと思います。中高一貫校、あるいは付属高校でもありませんし、バックに企業もついておりませんが、何かを実現するのに小回りが利くのが特徴です」 澤柳校長の思いは保護者が安心して子供を預けることができる学校をつくること。澤柳校長は昭和三十九年に同校の、化学と生物の教師から出発した。
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