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記事2001年4月23日 11号 (6面) 
視聴覚メディア研究会「見学会」
新世紀拓くITの活力
ハイテク技術を体験
東京私学教研
 東京私学教育研究所はこのほど、東京・青山のTEPIA(財団法人機械産業記念事業団)で視聴覚メディア研究会「見学会」を開いた。
 同事業団では昨年九月二十九日から今年の三月十六日にわたって、「新しい世紀を拓くITの活力」をテーマに第十三回目となる展示を開催、情報技術(IT)、環境、高齢化等に関する先端技術および、ハイテク技術を実際に体験できるような展示が人気を呼んでいた。
 会場は(1)イントロダクションゾーン(二十世紀から二十一世紀へ)(2)TEPIA CYBER CITYゾーン(3)高精細超大型画面映像システム(4)フロンティアゾーンの四カ所に分かれていた。
 (1)ではITを理解するために過去百年間の日本における科学技術の発展の足跡を追う年表や、コンピュータの進化を実物を通して説明していた。
 (2)では「製造」「環境」「生活」「モバイル」「公共」「娯楽」「福祉」「教育」「店舗」の九つの分野に分かれ、二十一世紀の科学技術は社会生活にどのような形で現れるかを体験できるような仮想都市になっている。特に「教育」分野ではデジタル顕微鏡、小中学生向けの支援ソフトなどが紹介されていた。
 (3)のゾーンでは平成十四年に行われるワールドカップサッカー大会のために開発された高精細超大画面映像システムが展示されていた。三画面のハイビジョン映像を横につないだ、横十六メートル、縦三メートルのワイドの画面は圧巻そのもの。この日はシドニーオリンピック壮行試合日本対モロッコ戦を上映していた。
 (4)のフロンティアゾーンでは次世代の新しい分野のハイテクを二十一世紀の科学技術年表と併せて見ることができた。例えば今話題となっているゲノム解析、バイオ研究などについて解説されていた。
 見学が終わった後、教員の中には「ハイビジョン映像を実感として味わうことができて楽しかった」「過去、現在、未来の情報技術の様子がきちんと分かれていて、未来の方向性が見えてくるような感じがした」「専門の知識がなくてもおおよそ分かった」と、感想を語っていた。
 なお、同財団では四月二十日から第十四回目の展示会を開催している。



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