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記事2001年3月3日 6号 (7面) 
子供の訴え、家族の相談
「子ども人権110番」人権教育研修会
都教育振興会
 東京都私立学校教育振興会(加納弘理事長)はこのほど、東京・市ヶ谷の私学会館で平成十二年度第二回人権教育研修会「『子ども人権110番』の相談事例から」を開いた。
 講師は東京都子どもの権利擁護委員会専門委員の一場順子弁護士。同委員会では弁護士や福祉に携わっている者が中心になって、いじめ、虐待や体罰など子どもの権利侵害などを理由に子ども自身からの訴えを受けているほか、その家族などからの相談にも対応している。
 一場専門委員は子供からのメッセージダイヤル(相談)として、「太っていることを理由にいじめられる」「いじめられる理由が分からない」「人と意見が違うことでいじめられる」などを報告した上で、いじめは「他人の存在そのものを否定するところが悪いところ」とし、「人権とは人が生まれながらにして持っているもの、人としての尊厳にかかわるもので、いじめは人権そのものを否定すること。皆がこれに気がつかないといじめはいつまでもなくならない」と強調した。
 また、教員に対しては、「その子の目線で(悩みを)聞くことが大事で個別的に“ごめんなさい”としてあやまらせて解決するのではなく、教育的に、つまりいじめはどういうところが悪いのか、何が自分の責任なのか、これについて共通認識を持って解決することが大切だ」と語り掛けた。
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