神奈川県専修学校各種学校協会（柏木照明会長＝柏木実業専門学校長）は二月十九日、神奈川県・横浜市の横浜国際ホテルで平成十三年度予算総会ならびに十二年度設置者校長研修会を開催、その中で五月三十日に同協会設立四十周年記念式典を開催することが報告された。
　十三年度の事業についても専修学校各種学校を取り巻く厳しい社会情勢を踏まえ、今まで以上に同協会では充実した施策を推進していく方針だ。県下の公私立の中学校・高校の進路指導者との情報収集・情報交換を重点項目に置き、組織的な協議態勢を強化、発展させる。
　柏木会長はあいさつの中で、二十一世紀を担い幅広い視野を持った人材を育成し、一人ひとりの個性を尊重しながら倫理観、社会性のある思いやりを持った人物を育成する必要性を指摘、「専門学校は厳しい社会で生き残り、勝ち組になるように努力する。そのためにも内容の充実した魅力ある学校づくりに取り組みたい」と述べ、同協会と会員校との結束を示した。
　続いて河野誠・神奈川県県民部私学宗教課長から十三年度の同県の私学予算案について説明があった。専修学校各種学校関係では、経常費補助の総額で十二億千三百三十万三千円と、前年度と比べて六・九％増と大幅な伸びとなった。また専修学校高等課程について経済的に支援する必要のある家庭に対して学校が支援する場合、新たに「住民税非課税世帯」を新設し、生徒一人当たりの単価として入学金六万円、授業料として十万八千円が補助される。
　設置者校長研修会では、「経営と環境と音楽」と題して、宮澤正安・日本環境研究所長が講演、「心の健康」は体の健康と同様に重要で、美しい音楽が環境づくりに効果的な役割を果たしていることを訴えた。