文部科学省と民間団体、有識者等で構成するインターネット活用教育実践コンクール実行委員会が主催する「第一回インターネット活用教育実践コンクール」の入賞校が二月九日に決定し、二月二十八日、東京・千代田区内の会館で表彰式が行われた。最優秀賞に当たる内閣総理大臣賞に選ばれたのは、学校法人玉川学園で教育実践の題名は、「CHaTNet(Children Homesand Teachers Network)」。
　このコンクールは平成十一年十二月、当時の小渕総理にバーチャルエージェンシー「教育の情報化プロジェクト」の最終報告が行われた際、総理から「教育の情報化に熱心に取り組む先生方を顕彰すれば、情報をよく勉強する先生が増えると思う。検討してはどうか」との提案があり、総理府（現内閣府）、郵政省（現総務省）、通商産業省（現経済産業省）が協力する形でインターネットを活用した優れた教育実践校等を表彰することにしたもの。コンクールの学校教育部門、社会教育部門にそれぞれ七十九件、十二件の応募があり、昨年十一月の第一次審査でそれぞれ八件、二件の合計十団体に絞り込まれ、今年二月の第二次審査でその十団体の各賞が決定した。総理大臣賞を除く入賞校、教育実践の題名は次の通り。

　文部科学大臣賞＝
　▽慶應義塾幼稚舎「学校プールに発生する水生昆虫の教材化ヤゴ救出ネット構築による全国調査の展開」
　総務大臣賞＝
　▽岡山県立岡山城東高校「岡山県立岡山城東高校におけるインターネット活用教育実践報告」
　経済産業大臣賞＝
　▽滋賀県立八幡工業高校
　▽山梨県立甲府工業高校
　▽福井県立春江工業高校「インターネット遠隔地ロボットコンテスト（ネットロボコン）の実践について」
　朝日新聞社賞＝
　▽香川大学教育学部附属坂出小学校「情報活用能力、コミュニケーッション能力を育むインターネット活用」
　インターネット活用教育実践コンクール実行委員会賞＝
　▽桜丘女子高校・総合進学コース「教際教育（英語科、国語科、家庭科、情報科）によるホームステイサバイバルを行うための総合的な学習の実践例オーストラリアでの三泊四日のホームステイのために」
　▽神奈川県相模原市立教育研究所「インターネットにおけるホームページの教育利用のための学習リンク集の作成市内八十校が利用する地域密着型学習リンク集『さがみはらスタディメイト』
　▽岡山大学教育学部附属中学校「異なる学習集団による共同授業インターネットを介して」
　▽東北大学教育学部附属大学教育開放センター「『ネット開放講座』（インターネット活用による開放講座『実況中継』）の試み」
　▽愛知私学教育ネット（ASK-NET）「サマーセミナー2000―インターネットで支援する市民の学び合いのコミュニティー」