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記事2001年3月13日 7号 (2面) 
九大と九州芸工大 統合に向け検討開始
 九州大学(杉岡洋一総長)と九州芸術工科大学(吉田将学長)は二月二十日、両大学の統合に向けて検討を開始すると発表した。旧帝大の国立大が他の国立大との統合に向けた姿勢を明らかにするのは初めて。九州大は十学部を擁し、学生数約九千六百人。九州芸工大は芸術工学部のみの単科大学で学生数約九百人。両大学は統合によって教育研究の連携が強化され、新しい分野の開拓につながる、と期待している。
 九州大は平成十二年度から学府・研究院制度を導入するなど、これまで教育・研究組織編成の柔軟化に努めてきたが、科学技術の人間生活への適応に関して、デザインや芸術的感性の視点での学問領域の充実を模索していた。
 一方、九州芸工大はこれまで高次のデザインを確立するための芸術工学の教育研究を行ってきたが、この分野を今後一層発展させるため教育研究基盤の充実を求めていた。
 両大学では、統合によって、技術の「人間化」、人間に必要な技術の研究開発のさらなる進展が見込め、新たな領域を担う人材の育成も可能になるとして、今後、検討を深めていく。また、統合が実現すれば双方にとってより望ましい教育・研究環境が生まれ、地域貢献という面からも効果は大きいとみている。
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