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記事2001年2月13日 4号 (3面) 
第49回全国私学教育研究集会徳島大会 詳細決まる
研究目標 新時代の私学教育 中国・四国から全国に発信
“独創的発想”記念講演
4部会、5分科会で研究討議




 財団法人私学研修福祉会(大沼淳理事長=文化学園理事長)と財団法人日本私学教育研究所(堀越克明理事長=堀越高校長)が、十一月十五日から三日間、徳島市の徳島文理大学(徳島校)を主会場に開催する「第四十九回全国私学教育研究集会徳島大会」の概要が、このほど明らかになった。今年の研究目標は「新時代の私学教育中国・四国からの発信」。初日は午後から全体集会として開会式が行われるのをはじめ、徳島文理大学の合唱部と管弦楽団が全国から集まった私学関係者を歓迎して美しい歌声や演奏を披露する。また勝沼信彦・徳島文理大学長が「独創的発想のすすめ」と題して記念講演を行う。二日目と三日目(午前中のみ)は四部会と五分科会の研究協議で、全国から集まる約千人の私立中学・高校の理事長、校長、教員らが教育実践の情報を交換しながら明日の私学教育を探る。
 今年設けられる部会は、学校経営、教育課程、生徒指導、国際理解教育の四つ。このうち学校経営部会では、田村哲夫・渋谷教育学園理事長・校長と二宮義人・広陵学園理事長が講演、また愛光中学・高校、済美平成中学校が学校経営の取り組みを発表する。また西洋名画千余点を特殊技術で再現した大塚国際美術館を訪ね、作品を鑑賞し、文化財の記録保存のあり方について研修する。教育課程部会では、文部科学省関係者と小池俊夫・日本私学教育研究所研究部長の講演が予定されている。また香川県大手前高松中学・高校、神奈川県橘女子中学・高校、広島工業大学附属広島中学・高校が総合的な学習等ユニークな教育実践を報告する。
 生徒指導部会では犬塚石夫・徳島文理大学教授が「対人関係から見た生徒指導上の問題」について講演、高知県私立中・高校生徒指導連絡協議会の活動や生徒指導の現状等の研究発表も行われる。国際理解教育部会では、林啓介・ドイツ館研究友の会長が「板東俘虜収容所・異文化交流」について、中尾芳治・帝塚山学院大学教授が「アンコール遺跡群の保存修復と人材育成プロジェクト」について講演。徳島文理中学・高校、世田谷学園高校が自校の国際交流を報告。見学研修も。
 一方、分科会は、国語、社会、地歴・公民科、数学科、理科、英語の五つ。このうち国語分科会では、山下博之・四国大学短期大学部教授が「阿波の十郎兵衛その虚像と実像」、復本一郎・神奈川大学経営学部教授が「俳句と川柳の違い」について講演する。教育実践、見学研修も。社会、地歴・公民科分科会では、日下雅義・徳島文理大学文学部長が「吉野川下流域平野の地形環境と人々の生活」について、松本博・徳島県立文書館主任専門員が、「新たな地域民衆像を求めて民権『五反ならし』運動」について講演する。研究発表、見学研修も。  数学科分科会は須崎嘉文・香川大学工学部助教授が「CAI教育の実際」について講演する。二校が実践発表し、日亜化学工業等で見学研修する。理科分科会では浅川義範・徳島文理大学薬学部長が「コケに魅せられて苔の化学・薬学・植物分類学」のテーマで、松井宏光・松山東雲短期大学教授が「校庭から始まる自然観察」のテーマで講演する。その他研究発表、大塚製薬の見学研修も。
 英語科分科会では早川則男・中村中学・高校教諭が「地球時代の英語教育に求められるもの『総合的学習の時間』との関わりを中心に」の演題で講演する。ほかに研究発表、見学研修。
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